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前話のラストで、ジャンヒョンがギルチェを見つけたと思い込んだのですが、違いましたね
話は、少し前にさかのぼります。
ク武官は、やはりギルチェがチョンチョニと共にジャンヒョンの元に走ったと思っていました。
ウネが手引きしたんじゃないかと。
以前、ウネはギルチェをジャンヒョンの元に行かせた経緯がありましたからね。
ウネは当然否定しましたし、ヨンジュンも否定しました。
が、ク武官は疑いを捨てる事が出来ません。
そこに、リャンウムがダジムを連れて現れました。
毎日、ギルチェの様子を見に来ていたリャンウムが、ダジムを見つけ、話を聞いたのです。
どうして自分がギルチェに関わらないといけないのかと躊躇する気持ちもありました。
しかし、リャンウムは、ジャンヒョンの真摯な想いを無下にすることは出来なかったのです。
ク武官は、リャンウムがジャンヒョンと親しいと知っています。だから、この行動こそがジャンヒョンが連れ去ったと言う証拠だと思ってしまいました。
が、リャンウムは勿論、ウネもヨンジュンも清の者が拉致したに違いないと主張しました。
そして、リャンウムとヨンジュンが直ちに後を追うと言ったのです。
ク武官、2人を信じて任せるしかありませんでした。
リャンウムは、清の者がよく通る道を行きました。
ヨンジュンは、疑われると分かっていて、何故ク武官の家に来たのかと、リャンウムに問いました。
以前自分もジャンヒョンに同じような質問をしたことを、リャンウムは思いだしました。
ジャンヒョンがヨンジュンの危機を命がけで救った時のことですね。
恋敵のヨンジュンが死んだ方が良いのでは?と、リャンウムは聞いたわけです。
その時ジャンヒョンは言いました、あの人の身に何かあれば、誰かが悲しむ。それは見たくない・・・と。
「私も同じです。」
と、リャンウムはヨンジュンに言いました。
ギルチェたちは、ずっと歩き詰めで、疲弊しきっていました。
しかし、立ち止まったり座り込んだりすることは許されません。そんなことをしたら、足手まといとみなされ、その場で殺されてしまうからです。
飲まず食わずで歩かされているので、とうとう、チョンチョニが倒れそうになってしまいました。
ギルチェは自分を拉致した男にノリゲを渡して、チョンチョニを牛車に乗せてもらい、自分は歩き続けました。
持ちこたえるのよと、ギルチェはチョンチョニに言い聞かせました。
ヨンゴルテが世子に自分たちの食糧は自ら用意しろという皇帝の命令を伝えて来ました。
理由はあれこれ言いましたが、自分たちを朝鮮に帰らせるつもりが無いからだと、世子は思いました。
とにかく、何とかして食糧を賄わなければいけなくなったわけです。
大臣たちは、皆、何も分からないと困り果てたのですが、世子嬪が、農作業を少し知っていると言いました。
ジャンヒョンが良い手を思いつきました。
捕まった捕虜たちは、皆、元農民でした。その捕虜たちを買いもどして、農作業に当たらせると言う策です。
ジャンヒョンは、世子とピョ内官と一緒に捕虜の収容所に行きました。
そこで、過酷な状況に置かれている朝鮮人捕虜たちを見た世子。
次々に死んでいく捕虜たち、恥辱にまみれた捕虜売買の様子。
世子が思わず嘔吐してしまうほどに劣悪な環境でした。
何故自害せずに恥辱を受けているんだと、世子は口走りました。朝鮮の恥だと。
「ならば、何故朝鮮の王は9回も頭を下げる恥辱を受けても生きているのですか?」
ジャンヒョンが言いました。
激怒した世子は、思わずジャンヒョンに刀を突きつけました。
が、結局、斬る事は出来ませんでした。
冷静になった世子は、改めてジャンヒョンの考えを知りたいと思ったようです。
ここまで王の事を貶める事の出来るジャンヒョンは、この時代では不忠と言えます。
なのに、何故自分と一緒に清に来たのか、理由が分からなかったのです。
「世子さまの運命が知りたかったのです。」
と、ジャンヒョンは言いました。
耐え抜けないと思っていたが、立派に耐えていると言いました。
世子はそれがお世辞だと思ったようです。
自分は父である仁祖を守る事も出来ていないのに・・・と。
しかし、ジャンヒョンは言いました。
子が親を守るのではなく、親の役目が子を守る事なんだと。
そして、続けました。
最後まで耐え抜いてください・・・と。民に蔑まれようと、仁祖に疑われようと・・・。
ジャンヒョンは、捕虜の中から、年老いた者を買い入れました。
そして、農作業に当たらせたのです。
捕虜たちの願いはただ一つ。いつの日か朝鮮に帰りたいということ。死ぬなら朝鮮の地でということ。
世子は約束しました。
自分もいつ帰れるか分からないが、自分が帰る時には、皆も必ず連れて帰ると。
ギルチェたちは、国境辺りまでたどり着いていました。
兵たちが休憩を取った時、ギルチェは隙を見て、血で手紙を書きました。
ちゃんと届くかどうかわかりません。
しかし、何としても自分の消息を家族に知らせたかったのです。
近くにいた民の女性に指輪と共に投げました。
ここに、リャンウムとヨンジュンがやって来たのです。
ギルチェの似顔絵を見せて、人たちに聞いて回っていました。
そして、ギルチェの手紙を持った女性に出会いました。
似顔絵を見て、女性は自分に指輪と手紙を投げてよこした女性だと気付き、リャンウムたちに声をかけたのです。
手紙には、ギルチェの字で清の都に連れていかれ・・・と血で書かれていました。
途中で途切れているのは、切迫した状況だったせいだと、容易に想像できました。
ク武官は、それを見て、ようやくギルチェが清の者に拉致されたと信じました。
泣いている場合ではありません。
お金をかき集めて、一人、清に向かいました。
ギルチェたちは、とうとう都に到着しました。
王宮の前で、跪かされたギルチェたち。
そこにジャンヒョンが。
逃げた捕虜の処罰を見届けるよう皇帝から命令が下っていたので、尻込みする大臣たちに代わって立ち会ったのです。
しかし、2人はお互いに気づきませんでした。
ギルチェとチョンチョニは、親王という人物の屋敷に連れていかれました。
ここは、ヨンナンたちが逃走した屋敷でした。
親王は、ギルチェとチョンチョニを気に入り、自分に仕えるよう命じました。
言葉が分からないギルチェは、同じ朝鮮人の侍女ドゥルプンに騙されて、親王に媚びるような言動をしてしまいました。
それに激怒した側室が、ギルチェに罰を与えようとしたのですが、侍女頭のヤンスが止めました。
何とか危機を脱したギルチェ。
チョンチョニは、ジャンヒョンに助けを求めようと言いましたが、ギルチェは死んだ方がマシだと、それを了承しません。
親王がギルチェを見初めたと知ったチョンチョニは、もうじっとしていられませんでした。
朝鮮の役人を見つけ、ジャンヒョンに伝言を頼みました。
ギルチェがいると一言・・・。
とうとう親王がギルチェを召し出そうとしました。
体に傷が無いことを確かめられたギルチェ。その意味をドゥルプンに聞き、ギルチェは決心しました。
傷を作ればよいと。
側にあった大きな花瓶で自分の顔に傷を作ったのです。
ギルチェとチョンチョニは、即、捕虜市場に送られてしまいました。
捕虜市場には、ダジムの祖父もいました。
こんなところにギルチェが連れて来られるなんて・・・という表情です。
翌日、捕虜市場で暴動が起こりました。
捕虜の一部が、流行り病が発生したと騒ぎを起こし、その隙に牢から逃げ出したのです。
ダジムの祖父は、すぐさまギルチェたちの牢の鍵を壊しました。
ギルチェとチョンチョニは、他の捕虜たちと一緒に逃げ出しました。
しかし、捕虜狩りに見つかってしまって。
危うく矢で射られそうになったところに現れたのが、ジャンヒョンとクジャム。
2人は、農作業に必要な牛を買い入れにモンゴルまで出かけた帰りでした。
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