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一瞬、固まったように見えたサンウですが、何とか、言い逃れしました。
一方で、ふとサンウは、カン刑事とジヒョクがわざと自分を怒らせるような言動をしたのではないかと言う疑問を持ちました。
当たりです。
別室でその様子をチェ法務チーム長に見せていましたからね。
それと、ジヒョクがあまりにも正確に自分の言葉を再現したことも気になりました。
隠しカメラがあるに違いないと、サンウは察しました。
鋭いね。
すぐに部下に命じて自分の部屋を捜索させました。
しかし、カメラは既に撤去してあったようです。
ジヒョクに言われたのでしょうかね、ナナは。
ジヒョクは、サンウの殺人教唆の証拠映像を渡してほしいとナナに言いました。
やる気の無さげなチャ検事を信用させるには、あの映像しかないと思ったからです。
しかし、ナナは聞く耳を持ちません。
ナナは、ジヒョクの事を気に入ってるようですね。能力や性格が彼女の好みなのかもしれませんね。親を亡くしたと言う共通点もありますし。
チャ検事がチェ法務チーム長を尋問しました。
何とも和やかな会談です。容疑者と検事の会話とは思えません。
チェ法務チーム長が、殺人教唆は認めることで話はまとまったようです。
しかし、チェ法務チーム長は、チャ検事にTJの手が伸びてることを予想した上で言いました。
真犯人については、一旦は口をつぐむと。長くは待てないが・・・と。
流石にチャ検事も呆れたようでした。
次に話を聞いたのは、ヒジュ祖父。
ヒジュ祖父は、これまで捜査に手を尽くしてくれた人たちに感謝すると涙ながらに言いました。
チェ法務チーム長が殺人教唆、死んだと認識されているドンジェが実行犯ということで事件は収束するとチャ検事が言うと、ヒジュ祖父は、カン刑事も同じ考えならば、問題はありませんと言いました。
カン刑事を深く信頼しているのが分かりました。
チャ検事は、複雑な表情を浮かべました。
警察では、上層部があからさまに仁川警察の強力2チームに対して冷たい態度を示し始めました。
TJの最高経営者サンウを召喚したということが理由です。
流石に気落ちする面々。
しかし、全く捜査意欲は衰えませんでした。
地道にコツコツとそれまでと同じように捜査を続けたのです。
カン刑事はチャ検事から呼び出されました。
カン刑事の妹ウニのチキン屋で待ち合わせました。
ウネのこと、ウニとカン刑事の会話、ジヒョクの話しを聞き、嫌でもカン刑事の家庭や生き方について知る羽目になったチャ検事。
苛立ちました。
罪悪感が沸き上がって来たのでしょう。
権力者の味方につけ、俺みたいにと、怒鳴りつけてしまいました。
あっけにとられたカン刑事とジヒョクを置き去りにして、店を出て行ってしまいました。
独りになると、涙がこぼれて来たチャ検事です。
「サンウを殺人教唆容疑で逮捕しましょう。」
チャ検事がカン刑事とジヒョクに言いました。
意外な展開に、流石のカン刑事も驚きました。どういう気持ちの変化なのかと。
「私には2人の息子がいます。父が敏腕検事だということを知りません。ですから、この機会にそれを見せつけようかと。」
検事総長からチャ検事に連絡が入りました。
チャ検事の意思を確認した上で、このまま推し進めろと、勝てば育ててやると言いました。負けたら法服を脱げと。
チャ検事、心強い味方を得たことになります。
裁判が始まりました。
被告席には、チェ法務チーム長とサンウが座っています。一緒に裁かれるようです。
まず、チェ法務チーム長の殺人教唆容疑からです。
チェ法務チーム長は、チャ検事の質問に、ヒジュの遺体遺棄を指示はしたが、ドンジェは誤って殺してしまったと証言しました。
チャ検事は、それに様々な証拠を示して矛盾を指摘。
サンウの弁護人の異議を、裁判長は却下。嘱託殺人が事実だと思われると言いました。
チェ法務チーム長は、それを認めざるを得なくなりました。
ヒジュ祖父が証言台に座りました。
サンウが店に来たことがあるということ、会社に行った時に2度目に会ったと言いました。
サンウがヒジュを貶める発言をしたと。
ここまでは、検察がかなり有利な展開を見せています。
しかし、チャ検事は、TJ側の有能な弁護団がこのまま終わる筈は無いと気を引き締めています。
ここで検察側も弁護側もキーマンと見ているのが、ミンジです。
ミンジが出廷するかどうか、そして、どこまで口を開くかが、鍵でした。
サンウは、焦ってミンジのところに行きました。
ところがそこでサンウが見たのは、娘スヨンとナナの姿。
ミンジが敵になったと察しました。
サンウの話を聞いた弁護団は、必死に対策を考えました。
そして出した結論が、テホです。
出廷したミンジは、テホが録音した音声データの内容を事実だと言いました。
これでトドメだと思ったのですが、そうは行きませんでした。
弁護団は、サンウに2年前の暴行事件の罪を認めさせました。隠蔽したとはいえ、殺人教唆よりは軽微な罰になるでしょうからね。
テホがヒジュと不倫している事を知ったサンウは、それを利用してテホが持っている暴行事件の映像を手に入れようと考えたんだと。
また、ドンジェに殺人を指示できるのは、チェ法務チーム長ではなく、テホのような上層部だと主張。
テホは財閥の婿と言う地位を失うわけにはいかないので、ヒジュ殺害をドンジェに指示したんだと。
う~ん、無理があるよね。
チャ検事は異議を唱えました。
裁判長は、サンウに暴行事件の裁判を受ける事を了承するか、確認しました。
サンウ、勿論、認めましたよ。
テホは、ミンジを利用して、サンウを教唆犯にしようと企んだと弁護団は主張。
そして、警察にそう話すことで、サンウを殺人教唆犯として追い詰め、サンウと仲の悪いナナの心をつなぎ止め、離婚を撤回させようと考えたんだと。
サンウはこれを知っていたにもかかわらず、警察に話さなかったと言いました。
その理由は?と問われたサンウは、
「テホは妹の夫であり、TJに多大な功績を残した人だから。」
と、殊勝に答えました。
おいおい、いい子ぶりっこするんじゃないと言いたい
傍聴席にいたヒジュ祖父は思っていました。
間違いだと。
テホはヒジュを殺せと指示するような人ではなかったと確信していました。
ところで、チェ法務チーム長から借名口座の件を知らされた広域捜査隊のチャンチーム長は、チェ法務チーム長の命を受けて、そこからお金をくすねようとしています。
もしかしたら、チェ法務チーム長の裏をかくつもりなんじゃ?と、期待していたのですが・・・。
チャンチーム長も、お金に目がくらんじゃった
こうなったら、ナナが違法に映したサンウが殺人をドンジェに命じている映像を手に入れるしかないと、ジヒョクは考えました。
ジヒョクは、ナナを説得しました。
ナナが罪に問われない方法を考え出したのです。
弁護団がテホを教唆犯と主張したことに乗ると言う事です。
つまり、死亡したとはいえ、容疑者として家宅捜索をするってことですね。
あの映像は、テホの物だということにして、その家宅捜索で発見された・・・としたわけです。
次の公判で、その映像が公開されました。
流石に、サンウは狼狽しました。
証拠能力が無いと弁護団が必死に訴えましたが、テホ犯人説を唱えたのは自分たちです。
口を開けば開くほど、主張が矛盾していくし、ぼろが出て来ました。
ドンジェに殺人教唆したのは誰かと問われたチェ法務チーム長、傍聴席のチャンチーム長が頷くのを見て、心を決めました。
「チョン・サンウ会長です。」
終わったね、サンウ。
でも、この時点で拘束はされないのね。判決が出てないからかな?
サンウは激高してナナの元に行きました。
轢き殺そうとしたのですが、流石に出来ませんでした。
ナナを殴りつけました。
が、今回はナナも負けていません。
それでも、ナナは首を絞められ、殺されそうになってしまったのです。
その時、ジヒョクが駆け付けたので、九死に一生を得たって感じです。
この時も、サンウは逮捕されないのね。ジヒョクが暴行の現行犯で逮捕するかと思いましたよ。
ナナを送って行ったジヒョクが言いました。
「まだ自分にとっては終わりじゃないです。テホさんの本当の考えを知りたいんです。それが分かれば、終わりが見えます。」
チェ法務チーム長は、懲役5年。
サンウは、懲役15年を言い渡されました。
サンウとナナの父チョン会長が無罪判決を受けました。
ヒジュ祖父が、正式にナナに謝罪のあいさつに行きました。
和やかに話をしている時、部下がナナに声をかけました。
「チョン理事。」
その呼び方を、ヒジュ祖父は、ヒジュが口にしていたのを覚えていました。
殺される直前にかかって来た電話の相手を、ヒジュがそう呼んでいたのです。
ヒジュは、その相手に呼び出され、そのまま帰ってこなかったのです。
やっぱり、ナナが犯人
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