このところ、ドラマが次々と最終回を迎えています。
ドンゴン氏の「勝手にしやがれ」も(正確に言うとヤン・ドングン氏の・・・ですが
)、昨日で最終回でした。
よくある、カッコ良い俳優さんと可愛い女優さんのラブストーリーじゃなく、美女と野獣と言っても過言じゃない二人の、一風変わったラブストーリーでした。
”どこにでもありそうな”話じゃなく、”どこにでも居そうな”二人じゃないのです。不治の病だとか、育った環境の違い、出生の秘密という韓国ドラマお約束のアイテムは揃えているのですが、今まで観たドラマとは何かが違うのです。
それが何だか上手く説明できないのがモドカシイです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_cry1.gif)
まず、思ったのは、ここまで善人たちが揃ったドラマも珍しいな・・・という事。登場人物、全てが『善い人』なのです。口が悪かったり、ちょっと意地悪してみたり、犯罪者だって居る。自分勝手で非常識だったりもする。
でも、それぞれが本当に『善い人』なのです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_setsunai.gif)
だから、思わぬところでじ~ん
・・・とさせられます。
そして、親と子の、特に父親と子との愛情。・・・以前にも書きましたが。
表向きワンマンで、暴君だと思っていたナヨンちゃんのお父さんが、本当にお母さんの事を誰よりも心から愛していて、そしてナヨンちゃんは元より、自分の子供じゃないお兄さんの事も大切に大切に思っていたという事。
不器用な愛情の示し方しか出来ないけど、それだけに心に沁みてきます。
ドングン氏のお父さんは、前科モノの息子ドングン氏を誰よりも愛しています。ドングン氏が更生してスタントの勉強を始めると知ると、物置になっていた部屋を片付けて、机を置き、座布団を揃え、環境を整えてやります。
そして、ドングン氏が脳腫瘍でこのままでは自分より早く死ぬ事が判った時、息子の居ない世界を思うと、耐えられなくて自分で死を選んでしまいます。
このシーンでは、もう私も号泣でした![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
ドングン氏の話し方も特徴があります。
強面からは想像が出来ないちょっと鼻にかかったような優しい声で、少々聞き取り難い感じにぼそぼそと話します。
表情も、あまり大げさな物じゃありません。でも、目の動き、口のあけ方等で心の動きは充分理解できます。
ナヨンちゃんは、とにかく可愛いです。
そして性格がinteresting。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
つまり、面白いと言うだけじゃなく、楽しいし、だから興味深いし、変わってる・・・とも言えます。頭が良いのか悪いのかわからない。優しいのか冷たいのかもわからない。人の心の動きに敏感でもあり、とても鈍い時もある。
その、掴み所の無い性格は、今まで観た女性主人公で一番魅力的だと思いました。
ナヨンちゃんとドングン氏の会話は、平易で温かく、ちょっとコミカルでそれでいていじらしく、取ってつけたような作った会話じゃなくて自然なものでした。最後まで敬語が使われていたようです。・・・ま、これは韓国語素人の私の判断ですので、定かじゃありませんが。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
一つとても心に残った台詞を。
手術室に入るドングン氏にナヨンちゃんが言います。手術のために丸刈りにした頭を撫でつつ。
『ボクスssi(ドングン氏の事)の脳腫瘍は可愛いから、先生もきっとかわいがってくれますよ。そして、綺麗に脳をつくってくれますよ。
もし、手術が終わっても起きなかったら殴ってでも起こしますから。』
やっぱり上手く説明が出来ません。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
でも、とにかく秀逸なドラマだったと私は思いました。
ただ惜しむらくはドンゴン氏の出番が少なかったという事。そして、見た目カッコ良いのに、三枚目でしかなかったという事。
しょうがないけど悔しいので、写真はドンゴン氏にしました。