春先、厳しい冬が過ぎて雪が消えた森で、他の植物に先駆けて芽を出して、花を咲かせて、あっという間に消えてゆく植物があります。
そのような植物を、最近はスプリング・エフェメラル(spring ephemeral)と呼ぶようです。
この横文字は直訳すると「春の儚いものたち」だそうです。直訳よりも、「春の妖精」と訳した方が耳心地が良いですね。
子供の頃から慣れ親しんだ植物も、この範疇に入ります。私が確実に分かるのは、カタクリとショウジョウバカマです。
今日の写真は、先週と今週、月岡温泉の調整池を歩きまわった時に撮影した、ショウジョウバカマです。
子供の頃、学校の帰り道に、森の中を見ると、少し日陰の湿った所に、この花が咲いているのをよく見ました。
何が気に入ったのか自分では分かりませんが、この花が好きでした。春先の山で、この花を見ると、春が来たのだなと感じます。
調整池の遊歩道を歩きまわったら、ショウジョウバカマの群生を発見しました。まさか、ここで出会えるとは予想外のことでした。
しばし、地面に這いつくばって、撮影したのが今日の写真です。
少し日が射したのもいいし、雨に打たれてしっとり濡れているのもグッドです。
一番下の写真は、同じく遊歩道で見つけた、スミレ(多分)の類です。