マッタリ風景

散歩写真と戯れ言のブログ

It is said that about three hundred million yen.

2015年10月11日 | 散歩写真






「村の肖像展I・II」の展示が行われている会場は「砂丘館」という施設です。
この建物、元は日本銀行新潟市店長の役宅です。
以前、日本銀行が保有資産見直しで売りに出したのですが、新潟市が取得して現在は芸術・文化施設として運営されています。
確か日銀がこの建物を売りに出した時に、市民の保存運動が発端で新潟市が購入することになったと記憶しています。
建物は、新潟島の高台に位置していて、この当たりはいわゆる高級住宅街です。

パンフレットによると、8代目から37代目までの歴代日銀新潟支店長が居住したそうです。
建築した当時は最新の建物だったのだと思いますが、今自分が住みたいかと問われたら、首を横に振ると思います。
過去の日本式建物は見るのは良いですが、個人的には住みやすいようには感じませんので。

役宅という表現は、いささか時代めいていて、江戸時代の南町奉行役宅みたいな感じがしますよね。
役宅というだけあって、災害等で日銀新潟支店の機能が失われた場合、この役宅で支店業務が代行できるようになっていたそうです。
今回、写真展は敷地の最奥にある蔵で開催されていまが、蔵の存在が役宅の性格を現しているそうです。

新潟市には、こんな感じでそれぞれの理由で屋敷を手放したのをキッカケに、新潟市が購入した建物が結構あります。
見学する価値ありと思います、ただし建物がアチコチに分散されています、やむを得ないことではありますが、それが欠点です。

ちなみに「約3億円」というのは、日銀新潟支店長役宅の建築経費を現在の貨幣価値に直すと、3-4億円になるそうです。














コメント
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