平岡正明がSJ誌で言いたい放題だっ!
と友人からメールを貰い、本屋へ行ってみました。
尤も件の雑誌はジャズ喫茶で読めるので30年近く買っていませんので、今回も立ち読みでしたが、なるほど、言いたい放題でした。
内容は吉祥寺でジャズ喫茶を営んでいる寺島某という人を、メチャメチャに貶しているのですが、ちょっとネットで検索してみたら、この寺島氏はジャズ関連本を何冊も出していて、その独断と偏見は賛否両論、ついに各方面で吊し上げをくらっているらしいのですが、私は残念ながら問題の著作を読んだことが無いので、何が問題なのか分かりません。
しかし平岡正明の文章というか、言い回しは痛快そのもので、ズバリと本質を突いている部分が多々有りましたですね。
ただし、商業誌掲載ですから、お互いに百も承知のことなんでしょう。それでジャズが活性化すれば良いという、大人の事情も見え隠れしています。
そのあたりの判断は、皆様でよろしくお願い致します。
ということで、本日はジャズモードに入れなくなり、本屋に隣接したCD屋でエレクトリック・ライト・オーケストラ、通称ELOの紙ジャケット仕様リマスター盤を買いました――
■On The Third Day / Electric Light Orchestra (Epic)
ズバリ、ビートルズかぶれのバンドです。
最初はロイ・ウッドという、イギリスの大滝詠一みたいな人が主導権を握っていたのですが、なんか飽きたみたいでバンドを投げだし、残されたメンバーはジェフ・リンというビートルズマニアを中心にして、この作品を作り、1973年に発売しました。
ですから、内容は言わずもながのビートルズ大会ですが、もちろん完全コピーでは無く、エッセンスの抽出には愛情が溢れています。
もちろん大きなヒットにはなりませんでしたが、地元から遠く離れた日本では、これが一部の業界人に大ウケとなり、パクられまくりました。もちろんそれは、当時のアイドルポップスとかニューミュージックと称される分野に多数、残されています。
それをやってしまう立場にすれば、一般には広く知られていないからという確信犯なんでしょうが、後年、ELOが本当に日本でブレイクする下地が、作られていたとう恩返しもあったわけです。
もちろんELO本隊だって、パクリで成り立っているのですから、文句は言えないのかもしれませんが……。
さて今回の再発は、まず紙ジャケットの作りが秀逸で、出来うる限りオリジナルのアナログ盤を縮小していますし、中身のレコード袋とか穴あきジャケットの再現、はたまた日本盤だけの「帯」の復刻にまで拘っています。もちろんボーナストラックも満載です。
機会があれば、店頭で手に取ってみて下さいませ。欲しくなりますよ♪ もちろん内容は、ビートルズが好きならば、ニヤリとする連続技が楽しめます。そして続く4作目の「エルドラド」では、なお一層のビートルズ大会です♪
一応、今回は4作品が発売されていますが、まだまだ続くようです。もちろん私は全買いしてしまいましたが……。