モノ集めは周囲の理解が無いと、気持ち良く出来ません。
浪費とか場所を取るとか、そんな重圧に悩まされて今日まで来ている私ですが、一番参ったのは、バイクで事故って入院中に、妹とガールフレンドにエロ本やSM誌の山を発見されたことです。
妹にはオナニーを見つかったこともあるし、感づかれていましたけど、それでも完全に気まずい世界でした……。
まあ、若き日の笑い話でもありますが、笑って許してもらえないですね……。
ということで本日の1枚は、その頃に私が愛聴していたこれです――
■オーロラの救世主 / Electric Light Orchestra (Jet)
ジェフ・リンが主導していた時期のELOが1976年秋に発表した大傑作盤です。
前述の事件はそれから2年後の事ですが、その頃でも全く飽きないで聴き続けていたという極私的名盤です。
内容は言わずもがなのビートルズ大会♪
「マジカルミステリー」前後が好きならば、一発です♪
冒頭から劇的な「タイトロープ」、泣きの「テレホンライン」、哀愁ロックの「哀愁のロッカリア」と続くA面3連発が、まず止められません♪
あっ、ここはジョンだっ! ここはポール、そしてここはジョージだぁ~♪ だと独りニコニコして至福の時間が過ぎていくのです。
このバンドは、ご存知のとおり、ムーヴというマイナーなグループが先祖でしたが、そのエッセンスをパクッたのがクイーンでした。
つまりムーヴ→クイーン→ELOという構図があるんですよ、誰も言わないけど……。
それをカミングアウトしたのが4曲目の「ミッション」です。あぁ、ビートルズ♪
B面に入ると、いきなりドゥービー・ブラザースみたいな「ソーファイン」が心地良く、しかし途中はトッド・ラングレンになるという凝り様ですから、憎めません。
そしてタイトル曲「オーロラの救世主」は、完全に我国の杉真理の世界♪ というより逆なんでしょうが、ポール・マッカトニーがアース・ウィンド&ファイヤーしたような、たまらん仕上がりです。
続く「アバヴ・ザ・クラウズ」は、もう山下達郎ですねっ♪
また次の「ドゥ・ヤ」はムーヴ時代のリメイクですが、完全にクイーンにあてつけた演奏になっています!
さらにオーラスの「シャングリ・ラ」は甘くせつないメロディとストリングスで、もう涙が止まらない世界です。
という事で、捨て曲無しのウルトラ名盤とは、この事です。
実は最近、紙ジャケ仕様でCD復刻され、ELOのCDは初めて買ったんですが、ジェフ・リン公認のマスターなんで、シビレきっています。ボーナストラックも充実していますし、なによりも紙ジャケットの作りで押し型までも復刻してあるのが、またまた涙物♪