OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

さよならの街角を思い続けて

2020-06-18 19:16:25 | 歌謡曲

さよならの街角 / 亜木ジュン子 (ワーナーパイオニア)

全くヒットしていない楽曲の中には、だからこそ、一度聞いただけで忘れられないという、自分だけの歌があるんじゃ~ないでしょうか。

サイケおやじにとっては、本日掲載のシングル盤A面曲「さよならの街角」も、そのひとつでありまして、発売されたというか、初めて聴いたのはラジオの深夜放送、確か昭和47(1972)年の夏でありました。

結論から述べさせていただければ、この「さよならの街角」は作詞:橋本淳&作曲:筒美京平という黄金のヒットメーカーコンビが書いた、今となっては名曲と認定されている傑作らしいんですが、リアルタイムじゃ~、演じている亜木ジュン子にテレビ等々で接した記憶も無く、また楽曲そのものにしても、既に述べたとおり、ヒットしていたとは言い難い状況だったと思います。

しかし、少なくともレコード化された音源の仕上がりは、好きな人には好きとしか言えないほどの魅力があり、歌謡フォークと演歌ポップスの巧みな折衷感がサイケおやじの好むところでして、具体的には、このソングライターコンビが同時期に平山三紀へ提供していた諸作と似た色合いがあるんですが、しかし亜木ジュン子の声質や節回しは、あべ静江っぽいという、ソフトタッチなフィーリングがたまらないんですねぇ~~♪

しかも、高田弘のアレンジにはオルガンやギターが印象的に用いられ、ミディアムテンポの流れには洋楽で当時流行していたレイドバックな味わいが滲み出ているんですから、もはやハナからケツまで、サイケおやじの好みのツボは刺激されまくりでありました。

ところが、例によって、その頃のサイケおやじは小遣いも乏しく、リアルタイムじゃ~このシングル盤は買えず……。

それから長い月日の間には、中古屋を巡る猟盤活動の重要目的になっていたんですが、これが売れていなかった所為でしょう、なかなか良い出会いが無く……。

時代がネットという文明の利器を手にした頃になって、ようやく某オークションで入手出来たブツにしても、「見本盤」でありましたが、それでも嬉しかったですねぇ~~~♪

ちなみに主役たる亜木ジュン子については、現在でも知るところがありません。

発売された音源も、おそらくは、このシングル盤だけと思われますが、更なる探索は継続している次第です。

あぁ……、CD化されているならば、ぜひとも欲しい1曲でもあります。

ということで、街は疫病による様々な規制が緩められ、また既に結果が見えている選挙で騒がしくなつておりますが、あまり手放しで浮かれている庶民は少ないんじゃ~ないでしょうか。

街角にさよならは出来ないんですけどねぇ~~。

コメント (3)
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