OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これだけで満足の小池珠緒

2020-06-23 19:50:19 | 歌謡曲

鏡の中の十月 / 小池珠緒 (YEN / アルファ)

掲載したのは、これまたサイケおやじの自室の壁に、およそ35年以上貼り付けられていた、つまりはジャケ買いしたレコードの1枚なんですが、ちょいと先日も書いたとおり、ブツを入れてあるビニール袋と壁の間に発生疑惑が気になるカビを確認するために取り外したついでのご紹介である事を、まずはお詫び申し上げます。

というのも、結論から言えば、中身はサイケおやじの苦手な所謂「テクノ」であり、それは細野晴臣と高橋幸宏によってアルファレコード内に設立された特殊インディ(?)レーベル「YEN」からの発売である事からも説明不要、つまりはイエーロー・マジック・オーケストラ=YMOが全面的に制作に関わっているのですから、これが世に出た昭和58(1983)年秋には認知されつつあった、例のコンピューターとシンセ系キーボードを多用したサウンド作りが全面に出た、サイケおやじにとっては無機質としか思えないサウンドに彩られた歌のレコードなんて、普通の精神状態じゃ~、ゲットしないんですが、そこは既に述べたとおり、ジャケ買い趣味の血が騒いだという顛末は、皆様ご推察のとおりです。

ですから、ジャケ写に登場している小池珠緒のポートレートとスリーブデザインが、サイケおやじにとっては全てではありますが、それでも「儀礼」としてA面「鏡の中の十月」に針を落としてみれば、やはり作詞:売野雅勇&作編曲:YMO とクレジットされているとおり、アンニュイというよりは無気力的なメロディラインとフレンチポップスの味わいが滲み出た、新種の歌謡曲と言えないことない様な……。

また、それを演じている小池珠緒は某化粧品メーカーのキャンペーンモデルとして活躍中のところを細野晴臣に見出されたらしく、ミステリアスなムードもナチュラルに表現出来るあたりは、歌唱も、またそれから連想される佇まいも、YMO信者には理解されるんでしょうが、やっぱりサイケおやじには相性が悪く、それゆえにジャケ写のイメージだけを愛でているというわけです。

ちなみに彼女は、このシングル盤を出した後に結婚したらしく、以降の消息は知る由もありませんが。個人的には、そこまで詮索する気持ちはありませんので、やっぱり、このレコードスリーブが全ての存在であります。

ということで、所期の目的であった壁のカビについては、無事でありました。

でも、全部を外してみないとなぁ~~~。

う~ん、休みが欲しいです。

コメント
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