OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

相楽ハル子のシャープな誘惑

2020-06-13 19:48:09 | 歌謡曲

ヴァージン・ハート / 相楽ハル子 (CBSソニー)

相楽ハル子も、サイケおやじにとってはリアルタイムを知らない幻のアイドルで、それは例によって異郷の地で過ごしていたブランク期間中に彼女が活躍していたからに外なりませんが、とにかく最初に衝撃を受けたのは、南野陽子を後追いして接したテレビドラマ「スケバン刑事 Ⅱ」で演じていた「ビー玉のお京」役でありました。

もちろん、今更ながら説明不要とは思いますが、その劇中の相楽ハル子は主役を演じていた南野陽子のライバルでもあり、奇妙な友情で結ばれた仲間でもあるという、とても魅力のあるアウトローでして、しかも女学生でありながら、任侠の世界に生きる姿は姉御肌と申しましょうか、確か孤児であり、子分らしき者までも登場していたという、如何にも番組タイトルに相応しい存在感は強烈でありました。

そして実際、強い眼の力を遺憾なく発揮した、ある意味では不貞腐れた演技は、美形のルックスと相まって、サイケおやじが大いに好むところでありましたし、さらに劇中挿入歌「ヴァージン・ハート」で昭和61(1986)年に歌手デビューしていた事を知ってみれば、そのブツを求めて、足は忽ちに中古屋へっ!

本日掲載したのは、そ~やってゲットした相楽ハル子の歌手デビューシングルでして、まずはジャケ写ポートレートからして、最高にゾクゾクさせられましたですねぇ~~~♪

で、作詞:湯川れい子&作曲:鈴木キサブローが提供したA面曲「ヴァージン・ハート」はアップテンポのロック系アイドル歌謡の秀作であり、何よりも気に入っているのは新川博のアレンジによる哀愁たっぷりのスローなイントロからズバッ~っと突っ込んでいく曲展開のノリであり、加えて相楽ハル子の歌いっぷりの緊張感、その節回しの微妙な危なっかしさが、せつなくも捨鉢なフィーリングに繋がっていくあたりは、歌詞の世界にジャストミート♪♪~♪

あぁ~~、何時聞いても、胸が苦しくなってしまうのは、サイケおやじには今でも「青い」感情が残っているからだと思いたいですよ、恥ずかしながら。

ところが、後追いで知ったとは言いながら、これがヒットチャート的には空振りしていたらしいというのは、何故だっ!?

個人的には、大好きになった相楽ハル子のレコードやCDは極力蒐集したつもりですが、実質的に芸能活動を休止してしまった所為があるとはいえ、時代は平成に入ってからの所謂後期の作品群は意外と入手に苦労しましたですねぇ……。

う~ん、そんなにブレイクしたアイドルじゃ~なかったんでしょうか?

既に述べたとおり、相楽ハル子のリアルタイムのアイドル時代には接していないので、その真相は知る由もありませんが、なんとも納得出来ませんねぇ……。

ということで、告白すれば、件の「スケバン刑事 Ⅱ」のDVDは、中古ながら、しっかり揃えておりまして、ひそかに鑑賞している実情は、既に皆様ご推察のとおりです。

あぁ……、いつまでも若く……。

コメント
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