OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

夏向き歌謡は中原めいこ♪

2017-08-11 17:24:19 | Singer Song Writer
こわれたピアノ / 中原めいこ (東芝)

夏向き歌謡を演じてくれたミュージシャンは数えきれない中にあって、殊更我が国のニューミュージックの世界では、1980年代にブレイクした中原めいこも、そのひとりでしょう。

とにかくラテンフュージョンと歌謡曲の巧みな折衷は、本人が所謂シンガーソングライターという自作自演の強みがあることは言わずもがな、木森敏之、新田一郎、新川博、椎名和夫、佐藤準、小林新吾といった気鋭のアレンジャーが参画していたことも忘れられません。

それはアップテンポの楽曲では弾けるリズムに炸裂するホーンセクション、ミディアムスローな歌やコーラスにおいては、ソフト&メロウな彩のコラボレーションとして結実し、だからこそ溌溂して、ジワジワと染み入ってくる彼女のボーカルが際立ったように思いますが、そ~した個性は大ヒットした「今夜だけDANCE・DANCE・DANCE」「君たちキウィ・パパイア・マンゴーだね」等々だけでも明白ですし、昭和61(1986)年に出した本日掲載のシングル盤には、その両方の魅力がたっぷりと♪♪~♪

もちろんA&B面は共に中原めいこの作詞作曲にアレンジャーとして小林新吾が関わった、これが如何にもバブル期らしい、と書けば贔屓の引き倒しかもしれませんが、殊更A面の「こわれたピアノ」はアップテンポでストレートにノレる「中原めいこ節」が全開ですよ♪♪~♪

またB面収録の「Destination」は、「さらりとした情の深さ」みたいなものを感じる、ど~にも気持ちが落ち着かなくなる歌唱がちょっぴりニクイわけでして……。

確かに両曲ともにマンネリ感は否定出来ませんし、ありきたりの良さは好き嫌いの対象に成り得るんですが、そこはジャケ写に登場しているアンニュイでセクシーな彼女のポートレートで許してしまうのが、サイケおやじの何時もながらの本音であります。

ちなみに彼女は公式デビュー前から歌謡スタアの巡業ステージやレコーディングの現場でコーラスをやっていたという下積みがあり、だからこそ、カラオケで素人が歌う時も簡単ではありませんが、それなりに歌い易い楽曲を作れたんじゃ~なかろうか?

ということで、最後は例によってサイケおやじの独断と偏見による妄想モードが全開してしまいましたが、お気楽にハンドルを握る真夏のドライブには、彼女のベスト盤CDを鳴らすのも一興かと思います。

良い意味で聞き流せるのも、夏向きソングの魅力のひとつなんでしょうねぇ~~♪
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すんなり帰れれば、それでOK

2017-08-10 20:02:56 | Weblog

ゴッサムシティからの帰路の途中です。

なんとか平穏な旅になりますようにっ!

ちなみに某国の軍隊はこの週末、待機命令が発動されているらしいですよ。

くわばらくわばら……。

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もう一度、三田悠子に

2017-08-09 19:30:53 | 歌謡曲
愛のふれあい / 三田悠子 (テイチク)

さて、当然というか、ゴッサムシティにも歌謡曲大好き人間ってのは確かに住んでいまして、もちろん件の人物は仕事関係者の現地人で、日本人ではありませんが、1973年から7年ほどを我が国で過したものですから、カヨォ~キョクに魅せられて幾年月!?

それなりに復刻CDやアナログ盤を集めては、ひとりニヤニヤと聴いているという図は、なんとも微笑ましいわけで、そんな好ましい野郎から頼まれれば、サイケおやじも労を厭うものではありません。

で、今回は特に頼まれて、三田悠子のレコードを手土産代わりに持参したのですが、それを狩集ていく過程において、サイケおやじも木乃伊取りが木乃伊というか、なかなか三田悠子の魅力を再認識させられた次第です。

そして掲載したのは昭和49(1974)年に発売された彼女のデビューシングルで、作詞:たかたかし&作曲:鈴木淳が提供のA面曲「愛のふれあい」がヒットしたことを忘れていない皆様も大勢いらっしゃるでしょう。

とにかく三田悠子のちょっぴり湿っぽい声質と正統派歌謡曲にどっぷりの節回しは、まさにミディアムテンポの曲調にはジャストミートで、しかも森岡賢一郎が施した昭和王道のアレンジにも相性がバッチリなんですから、これが流行らない道理もありません。

確かこの歌は競作盤も出ていたと記憶しているんですが、個人的には一番印象に残ったのは、三田悠子のバージョンだったのも、そこに所以するものと思います。

また、彼女自身のルックスも忘れ難く、ちょっとハーフっぽい面立ち、あるいは整形美容的な感じも無くはありませんが、それでもスレンダーでありながら、とても良い感じのバディ共々に殊更男性週刊誌のグラビアでも人気を集めた、つまりは好き嫌いは確かにあろうとも、男好きのする美人歌手♪♪~♪

ですから、現在は引退されているようですが、特段の大ヒットは以降に出せなかったとはいえ、レコードは中古市場での流通状況も悪くはないようですし、実質的な活動期間は1980年代までだったかもしれませんが、三田悠子には今もファンが多いはずと思います。

ところが、今回の猟盤活動で驚いたというか、なんとっ!

どうやら彼女の残した楽曲は未だ纏まったCD復刻が無い!?

という異常事態は、これ如何にっ!?

馴染の中古屋の店主の話では、全盛期に発売されたLPが現在は隠れ人気商品という実情もあるのですから、その頃に登場していたグラビアの美麗カットも入れたブックレット形式の音源復刻も可能かと思うんですが、いかがなものでしょう。

あぁ……、こ~ゆ~願いは関係各位諸氏に届くのかなぁ~~~。

そんな思いで、この拙文を綴っているのでした。
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このジャケ写にして、オックスは歌謡ロックじゃ~ないかっ!

2017-08-08 17:34:08 | 歌謡曲
神にそむいて c/w 夜明けの光 (日本ビクター)

GSブームも衰退期に入った昭和44(1969)年頃には、きっちりロックっぽいレコードを出していたグループがそこから距離を置き、歌謡フォークやムード歌謡コーラスの如きシングル曲を演じていた中にあって、それでも洋楽最前線の流行であったソフトロックやフォークロックに活路を見出すバンドも確かにありました。

もちろん、当時のロックに限って言えば、本当はサイケデリックやブルースロックが主流だったわけですが、そこまでハードな姿勢は我が国の一般大衆、つまり歌謡曲や流行歌に馴染んでいたリスナーには敷居が高く、そこで発見されたのが、欧州系教会音楽やクラシック調を入れた、例えばタイガースが大ヒットさせた「花の首飾り」とか、ちょっぴりプログレも感じさせる、あの路線だったとしたら、本日掲載したオックスのシングル盤は、そのジャケ写デザイン共々に秀逸な1枚かと思います。

それはまずA面「神にそむいて」からして、作詞:なかにし礼&作曲:鈴木邦彦というヒットメーカーコンビの手腕が冴えたミディアムテンポのソフトロック歌謡であり、リズムアレンジはそれなりにロックぽい中にあって、コーラスやストリングスがバロック調の洋楽ポップスという凝りようは、渋谷毅の良い仕事♪♪~♪

そして如何にもオックスを象徴する野口ヒデトのベタベタした節回しがジャストミートするんですから、好き嫌いは十人十色だとしても、なかなか面白い味わいが出ていて、サイケおやじは好きなんですよ、これが♪♪~♪

また、B面「夜明けの光」も同じ製作スタッフが担当した、これが演歌ロックとも言うべき哀愁どっぷりの仕上がりで、イントロからのギターのフレーズや音色、青春ドラマっぽい歌詞の中味やリードボーカルとコーラスのコントラストもせつなさ全開で、特にサビからの盛り上がりが絶妙に下世話な感じで、本当に好きでよ、サイケおやじは♪♪~♪

告白すれば、ギターのフレーズも含めて、若かりし日にコピーまでしていたとほどです。

うむ、こ~ゆ~世界って、まさにオックスならではっ!?

そして、野口ヒデトはもっともっと評価されるべきボーカリストじゃ~ないでしょうかっ!?

本当にそう思うばかりの大好きレコードというわけです。

ということで、GSマニアの間じゃ~、オックス後期の楽曲は「歌謡曲」扱いで、評価も低いみたいなんですが、サイケおやじは節操が無いのか、ある意味ではオックスほどGSを体現して、後世に伝えたバンドは無いと思うんですが、いかがなものでしょう。

そりゃ~、純粋に「日本のロック」とは言えないかもしれませんが、「歌謡ロック」の名バンドがオックス!
 
と、認める事に吝かではない気持ちであります。
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このジャケ写ポートレートで惹きつけられた小栗アキ

2017-08-07 11:48:36 | 歌謡曲
恋はながれて / 小栗アキ  (Denon / 日本コロムビア)

ジャケ買い趣味は殊更女性歌手に魅せられる場合が圧倒的なサイケおやじにすれば、ひとつ自分の好みのツボを刺激されれば、後は一気呵成(?)に同じ対象物件を漁る作業に没頭してしまうのは宿業とも言うべきか……。

本日掲載のジャケ写に登場する小栗アキは、全くこの1枚と最初に出会ったのが運の尽きとは決して言いたくはない歌手で、以降結局4枚蒐集したシングル盤が失礼ながら、結果的にこれだけが突出していたという……。

それについて書くのは、ここまでと致しますが、ボーカリストとしての小栗アキはクセのないポップス系の節回しと幾分ドライな声質という印象で、だからこそ、昭和40年代中頃の歌謡界ではきっちりデビュー出来たものと思います。

実際、作詞:麻生ひろし&作曲:西あきら、そして編曲:荒木圭男が手掛けたA面曲「恋はながれて」にしても、如何にも発売された昭和45(1970)年らしい正統的な歌謡ポップスでありながら、どこかGS歌謡の残滓を感じさせる仕上がりは、それもひとつの小栗アキの個性であったことが、他に3枚所有している彼女のシングル盤と共通する味わいでしょうか。

ただし、それゆえに大きく売れなかったのも厳しい現実だったんですが、実は冒頭に述べたジャケ買い趣味のおかげで、昭和43(1968)年に発売された彼女のデビュー作と思われる名曲名唱「雨に別れて」に邂逅出来たのは大きな喜びでありました。

今となっては、彼女の声質にもう少しの湿りっ気みたいなものがあれば、さらに正統派歌謡曲 ~ ポップス演歌のようなジャンルのレコードも作られたかもしれないという想いが、確かにあります。

しかし、彼女の様な存在が次々に登場してくれたからこそ、昭和歌謡曲の世界には夥しいレコードが製作され、それがある意味では「秘宝」となって残っているのですから、これからも発掘作業は止められないわけでして、我ながら自嘲ではなく、ニンマリ♪♪~♪

ということで、気になる彼女の他のシングル盤、特にジャケ写云々については既に述べたとおり、個人的には肩すかしの気分でありましたので、とりあえず、ここまで……。

そんなわけですから、それほど音源復刻は期待出来ないかもしれませんが、本日はジャケ買い趣味の思い込みについて書きたかったもんですから、ご理解下さいませ。

最後になりましたが、現在サイケおやじが逗留しているゴッサムシティとは、もちろん地球上に実在する大都市であり、そこの仕事関係先には、リドラーやキャットウーマンみたいなのが本当に働いているもんですから、ここはゴッサム……!?

と痛感させられたわけでして、もちろん腐敗した社会状況や汚れた仕事の遣り取りを避けては通れないのは、何処も同じであります。
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ストレートで原あつこ

2017-08-06 10:46:44 | 歌謡曲
水割りダブルで / 原あつこ (フィリップス)

我が国歌謡界で、ジャケ買い趣味を満喫させてくれるボーカリストのひとりが、原あつこ♪♪~♪

と覚悟を決めているのはサイケおやじばかりではないでしょう。

何故ならば、リアルタイムでレコードが売れていなかったという事実を差し引いても、なかなか中古屋で常態の良いブツに出会える機会は稀だと思うんですが、いかがなものでしょう。

それは彼女の前身である沢村敦子のレコードでは尚更ですし、そもそも原あつこが何枚のシングル盤を出していたのか? またLPは、どうなのか?

等々、奥の細道は、どこまでも続き、幾年月……。

ようやく先日、昭和54(1979)年に発売された掲載のシングル盤をゲット出来たのも、僥倖とした言えません。

で、肝心のA面曲「水割りダブルで」は作詞:尾関昌也&作曲:尾関裕司、そして編曲:高田弘が提供した、ちょっぴりアップテンポの失恋未練ソングなんですが、個人的には彼女の声質や微妙に甘えた節回しからして、幾分違和感が……。

しかし、彼女のアップがデザインされたジャケ写を眺めながら聴くには、絶好ですよ♪♪~♪

もちろん、曲タイトルどおり、水割りのダブルでも用意すれば、さらに良し!?

ちなみにサイケおやじは体質的に酒に酔わないので、水割りは腹がガポガポになる感じなので、ウイスキーはストレートで舐める程度なんですが、原あつこに用意されたりすれば、水割りのダブルでも、喜んで♪♪~♪

ということで、夏の飲み物って、何が一番?

なぁ~んていう話題で、さっきまで盛り上がっていたんですが、皆様はいかがでございましょう。

サイケおやじとしては最近、しっかり冷やしたカテキン緑茶を愛飲しているのでした。

これで真夏が乗り切れればですよっ!
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ぐうぅぅぅ~っと!?

2017-08-06 02:01:20 | Weblog

既定のスケジュールだったとはいえ……。

ゴッサムシティに向かう飛行機がトラブル続きで、ようやく着きました。

とりあえず、これから2時間ほど寝ます。

日付は変わったんですが、なんとかやっていきたいです。

皆様からのコメント、お返事出来ず、申し訳ございません。

勇気は確かに、いただいております。

失礼致しました。

 

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京都を歌う古都清乃

2017-08-04 20:13:35 | 歌謡曲
京都で恋をした / 古都清乃 (日本ビクター)

京都を題材にした歌謡曲の中で、サイケおやじが忘れられないのが、本日ご紹介のシングル盤A面曲「京都で恋をした」でして、しかも歌っているのが、まさに芸名からしてジャストミートの古都清乃ですからねぇ~~~♪

というか、サイケおやじにとっての古都清乃は、我が国芸能界を代表する美人歌手のひとりという認識であり、それは掲載したジャケ写からも一目瞭然だと思いますが、とにかく彼女が昭和40(1965)年頃のデビュー以来、どっさり出してきたレコードの何れのスリーブにおいても、その美しくも穏やかな面立ちと和風の佇まいには我知らず癒されるわけでして、これは決してサイケおやじだけの気持ではないはずと思っていますが、いかがなものでしょう。

ちなみに彼女は作曲家・吉田正の門下生であり、橋幸夫の相手役としてデュエットやテレビ出演もしていた記憶があるんですが、これはちょっと薄れてしまったところもあります。

しかし、今も不滅の昭和の名曲「和歌山ブルース」のロングセラーヒットもあって、近年でも活動されているお姿にテレビ等々で拝謁すれば、やはり美人歌手としての存在感は確固としていますよ♪♪~♪

で、昭和49(1974)年に発売された、この「京都で恋をした」は、もちろん吉川静夫の作詞を得て、吉田正が作編曲を担当した正統派歌謡曲なんですが、それほどヒネリが感じられない素直な曲調が、古都清乃の個性にはジャストミートで、それは美貌をひけらかさない慎みとでも申しましょうか、派手な歌では無いところが、正統派としての古都清乃の真骨頂でしょうか。

ちなみに昨日ご紹介した英亜里の「夕顔の町」も発売は昭和49(1974)年、しかも題材が同じく「京都」であり、ジャケ写デザインのイメージにも共通点が感じられるのは、所属レコード会社が「日本ビクター」で一緒であったという実情も、なかなか興味深いところです。

もしかしたら、担当ディレクターが同じ人物なんでしょうか?

なんとも真相を知りたくなってしまいましたです。

ということで、古都清乃はサイケおやじにとってはコンプリートコレクションの対象歌手のひとりであり、しかし大きく売れていないレコードが多いので、必然的に頼りになるデータも少ないので、それゆえの猟盤活動も、また楽し♪♪~♪

所謂「ジャケ買い」も、古都清乃の魅力のひとつであります。
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平尾昌晃 meets 英亜里

2017-08-03 16:36:42 | 歌謡曲
夕顔の町 / 英亜里 (日本ビクター)
 
 
先日の平尾昌晃の訃報以来、あれやこれやと故人が提供した楽曲のレコードを取り出している中にあって、昭和49(1974)年に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「夕顔の町」は、あらためて英亜里の歌手としての実力と魅力を認識させられる仕上がりでした。

それは皆様ご推察のとおり、作詞:山口洋子&作編曲:平尾昌晃が手掛けたこの歌は、その曲タイトルからして「和風」が強く滲むポップス歌謡であり、当然ながら小柳ルミ子が歌ったら完全にジャストミートするにちがいないツボがあるんですが、それじゃ~~、当たり前過ぎて、面白味に欠けるんじゃ~なかろうか?

という想いを狙いすましたかのように、英亜里は持ち前のハイトーンボイスの個性的な使い方を交えて、この「夕顔の町」を歌っているんですねぇ~~~♪

まちろん、そ~ゆ~ところは小柳ルミ子だったら、あの裏声で節回すんでしょうけど、それはそれでひとつの個性ですから、あとは十人十色の好き嫌いでしょう。

サイケおやじとしては、英亜里を愛でるというだけの事です。

ちなみにジャケ写からも一目瞭然、これは「京都の歌」でありましょう。

で、これは以前にも書いたとは思いますが、所謂「ご当地ソング」はプロの歌の世界では、ひとつの「切り札」であるとすれば、生半可な気持ちや歌唱力では演じられないジャンルのような気がします。

そして「京都」を題材にした楽曲の夥しさからしても、失礼ながら、この「夕顔の町」は楽曲そのものの出来としては、それほどでもないという不遜な気持ちが確かにあるんですが、しかし英亜里という天才的なボーカリストが歌ってこその魅力は絶対的に楽しめますよ♪♪~♪

もしかしたら既に出ているかもしれませんが、「京都」で括った歌謡曲やニューミュージックのオムニバスアルバムが編まれるとしたら、サイケおやじは必ずやチョイスするのが、この英亜里の「夕顔の町」というわけです。

うむ、平尾昌晃は、彼女が歌う事を想定して、これを作曲したのでしょうかねぇ~~。

だとすれば、天才は天才を知る!
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ポルナレフの夏の歌とその本質は…

2017-08-02 19:57:22 | Pops
渚の想い出 / Michel Polnareff  (Disc'AZ / エピックソニー)

やっぱり季節を考慮すれば、本日は夏の歌のご紹介ということで、掲載したのは1972年に我が国で発売されたミッシェル・ポルナレフのせつないヒット曲「渚の想い出 / Tous Les Bateaux,Tous Les Oiseaux」をA面に入れたシングル盤です。

しかし、この「渚の想い出 / Tous Les Bateaux,Tous Les Oiseaux」は決してリアルタイムでミッシェル・ポルナレフが吹き込んだ歌じゃ~なくて、しかも作詞:ジャン・ルー・ダバディ&作曲:ポール・ドゥ・センヌヴィルというクレジットを確認すれば、本人の自作曲でもないという真相は、つまりは当時の日本におけるミッシェル・ポルナレフの爆発的人気を逆説的に証明するものでしょう。

ご存じのとおり、ミッシェル・ポルナレフは前年の「シェリーに口づけ / Tout, Tout Pour Ma Cherie」のメガヒットから一躍我が国で大ブレイク!

如何にもフランスという、日本人にとってはロマンチックでオシャレなイメージのお国柄を相当に濃~いはキャラで歌って演じた才能は、局地的に顰蹙や笑いのネタにされていた事も否定は出来ないながらも、とにかく発売するレコードは次々にヒットしていたわけで、それが前述「シェリーに口づけ / Tout, Tout Pour Ma Cherie」以下、「愛の願い」「哀しみの終わるとき」「愛のコレクション」と続いたところで、いよいよ「渚の想い出 / Tous Les Bateaux,Tous Les Oiseaux」となったんですが、実は本国フランスでは既に1969年にヒットしていたという、つまりは蔵出しというか、とにかくミッシェル・ポルナレフが歌っている、とにかく「らしい」がシングル曲をっ!?!

というレコード会社側の思惑が見事に的中したというのが、これだったというわけです。

しかも、もう一丁凄いのは、ジャケットスリーブに記載された「来日期待盤」という、トンテモ系寸前の煽りコピー!?!

そうです、ありがちな「来日記念盤」じゃ~ないところにも、当時のミッシェル・ポルナレフの破格とも云える人気ぶりが証明されているんですねぇ~~~!?!

そして願いは叶い、いよいよ1972年晩秋には興奮度絶頂の初来日公演が敢行されたのは今や歴史となり、しかもその前段として、この「渚の想い出」に続き、「愛の休日」がウルトラ級のメガヒットになっていたのですから、このあたりがミッシェル・ポルナレフの全盛期だったような気がします。

で、今回気がついたんですが、ミッシェル・ポルナレフは決して純粋な(?)シンガーソングライターではなく、この「渚の想い出 / Tous Les Bateaux,Tous Les Oiseaux」は既に述べたように他の作者からの提供曲ですし、件の「愛の休日」にしても、同じく作詞はジャン・ルー・ダバディだったんですねぇ~~~。

つまり、ミッシェル・ポルナレフはその派手な部分が既にしてポップスタアの素養であり、だからこそシンガーソングライターという、ある意味では内省的なイメージを覆す存在だったとすれば、例のケツ出し騒動も含めて、同時期にスタアの座を射止め、ついにはド派手なポップスタアに成り上がったエルトン・ジョンにも影響を与えたと勘繰るのは、サイケおやじだけでしょうか。

そ~ゆ~思い込みもあるもんですから、サイケおやじはミッシェル・ポルナレフのあれやこれやを捨てきれないのかもしれません。

なにか決定的なアンソロジーとか、出ていたら聴いてみたいものです。
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