Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

新・日本の七不思議

2011-05-06 15:56:42 | 読書
鯨 統一郎著 創元推理文庫 (2011/04)

「新」というのは,「邪馬台国はどこですか?」という旧著が日本の七不思議を扱っていたから.その後の「世界の七不思議」もおもしろかったので,迷わず購入したが期待はずれ.

前2作で,歴史の珍解釈をめぐり けんか漫才を繰り広げていた男女が仲良くなってしまったのがおもしろくないし,

7 編のうちの書き下ろし 2 編は短くて埋め草みたいだし.

最後の「真珠湾攻撃...」にはストーリーがないし.

総じてばかばかしさが薄れたのが不満.解説 (波多野健) には,「邪馬台国...」の歴史推理は誰もホントと思わない」という笠井潔の批評に発奮して,本気を出したという意味のことが書いてあるが,単にネタ切れをフェイントでごまかした印象.中で読ませるのは,空海中国人説.
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