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セシウムを核変換 続き

2011-08-16 08:27:36 | 科学
パラジウムと重水素による核変換技術は学会で市民権を得ているとは言い難い.

セシウム (Cs) 137 は中性子断面積が小さいらしい.とすれば,まず物理屋が考えるCs137 の核変換は光核反応だろう.
光が化学反応を起こすように,高エネルギーの光すなわちガンマ線を使って核反応を起こし,放射能を持つ不安定核を安定核に変えてしまう作戦.



図の出典は
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/old/backend/siryo/back25/siryo73.htm

原子力委員会の古いホームページである.

電子加速器を用いてガンマ線を発生させる.図の「コンバータ」の部分には逆コンプトン散乱が使えそうだ.そして,半減期30年の Cs137 を半減期12.6日の Cs136 に変えて放っておけば,バリウム Ba になる.

しかし,ガンマ線の最適エネルギーや,反応確率のデータはまだそろっていないのではないかと思う.たぶんガンマ線のエネルギーは 10-20 MeV で,対電子生成 (ガンマ線が電子と陽電子の対をつくる反応) のほうがずっと起こりやすそう.



おとといのコメントにも書いたことだが,
原爆とか原子炉とか益体のないものをを作り出して放射性核種をばらまき,つぎにはその核種を安定核に変換すると言う...かくて,科学者のメシの種は尽きない というわけだが,ある種の悪循環とも思える.
まぁ 自分の人生を振り返ると,失敗してそのために仕事を殖やす,の連続だったようにも思うが...



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コメント (7)
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