エラリー・クイーン 著, 飯城 勇三訳「死せる案山子の冒険―聴取者への挑戦〈2〉」 論創社(2009/3)
図書館でほとんど借り手がなかったらしく,しおり紐もきれい.
エラリー・クイーンといえば,いまでは「ローマ帽子の謎」以下の国名シリーズや「X の悲劇」「Y の悲劇」「Z の悲劇」だが,早川のミステリマガジンの前身が日本語版エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン (EQMM) だった.
この本は 30 分あるいは1時間のラジオドラマの脚本集で,放送されたのは1930年代末から40年代初頭.最初に登場人物の一覧表があって,このフォーマットが独特.読者ならときどきここを参照できるが,ラジオではそうはいくまい.
台詞を「アドリブで」との指定も散見.クイーン氏はさぼって,台詞を声優に任せているらしい.
7 割ほど進んだところで,読者への挑戦ならぬ「聴取者への挑戦」がある.もちろん脚本は当たらないように書いてある.
解説には,最初の「<生き残りクラブ>の冒険」のトリックは日本人には分かるないとあるが,今の若いアメリカ人にも分からないだろう.古くさい部分は逆に言えば懐かしいし,ミステリとしては全編楽しく読めた.ちなみに,タイトルはすべて「...の冒険」にこじつけられている.
巻末の訳者によるこの解説は,マニアには嬉しいものだろう.
聴取者への挑戦〈1〉も読もうか.
子供の頃.銭形平次のラジオを毎週欠かさず聴いた.一所懸命聴いていないと途中でわからなくなったことが,懐かしい.
宣伝ですが,拙著・電子書籍「ドレミの科学」が,DL-MARKET, http://www.dlmarket.jp/product_info.php/cPath/799_800/page/1/products_id/145552
よりお求めただけます.ワンコイン 500 円です.
図書館でほとんど借り手がなかったらしく,しおり紐もきれい.
エラリー・クイーンといえば,いまでは「ローマ帽子の謎」以下の国名シリーズや「X の悲劇」「Y の悲劇」「Z の悲劇」だが,早川のミステリマガジンの前身が日本語版エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン (EQMM) だった.
この本は 30 分あるいは1時間のラジオドラマの脚本集で,放送されたのは1930年代末から40年代初頭.最初に登場人物の一覧表があって,このフォーマットが独特.読者ならときどきここを参照できるが,ラジオではそうはいくまい.
台詞を「アドリブで」との指定も散見.クイーン氏はさぼって,台詞を声優に任せているらしい.
7 割ほど進んだところで,読者への挑戦ならぬ「聴取者への挑戦」がある.もちろん脚本は当たらないように書いてある.
解説には,最初の「<生き残りクラブ>の冒険」のトリックは日本人には分かるないとあるが,今の若いアメリカ人にも分からないだろう.古くさい部分は逆に言えば懐かしいし,ミステリとしては全編楽しく読めた.ちなみに,タイトルはすべて「...の冒険」にこじつけられている.
巻末の訳者によるこの解説は,マニアには嬉しいものだろう.
聴取者への挑戦〈1〉も読もうか.
子供の頃.銭形平次のラジオを毎週欠かさず聴いた.一所懸命聴いていないと途中でわからなくなったことが,懐かしい.
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