虫の次はカエルというわけで,こちらはニホンアマガエルの独唱 (左) 合唱 (右) のソノグラム.出典は https://youtu.be/vhatEn5bk-4.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/54/8a9f44b6d1b17b0607cce7bbadd71620.jpg)
ものの本によれば,カエルの場合は鳴嚢という袋のようなものが音源らしい.独唱のソノグラムでは整数倍音ははっきりしないが,非整数倍音というべきものが存在する.唄い初めの最初の 0.1 秒では基音は変化せず,倍音だけ徐々に音程を上げていく.これは人声でも,楽器でもできない芸当だ.
合唱では音量の大きい部分と小さい部分が 0.7 秒くらいで交互に見られるが,これはマイクに近いグループと遠いグループとの call-and-response である.カエルの合唱についてはhttp://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/188033.htmlに解説がある.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/7f/a640d16160b0ce0feac2814c4d4c77c1.png)
ここまで書いて,カエルの中でもっとも声が良いとされている種ではどうだろうという疑問が湧いてきた.上はカジカと,その動画での最初の一声のソノグラム.果たして整数倍音が出ている.ただし,よく見ると高周波側では倍音の周波数がぴったり整数ではなく,次第に下にずれてくる傾向がみられる.
西欧では,鳥の鳴き声は song だが,虫やカエルは noise とされているとのこと.この解析には,前者だけに整数倍音があるのが理由かなという予断をもって臨んだのだが,どうも違うらしい.鳥の歌にはメロディやフレーズがあるが,虫もカエルも持続音しか出さないから,西欧では評価されないのだろうか.
またそれとは別に,鳥でもカエルでも,ヒトは整数倍音が豊富な声が好きなのは確かだ.
以上,FFT サイズはどれも 1024 点,Hamming 窓.ソノグラムについては,私たちの CD ブック「視て聴くドレミ」で詳しく解説しています.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/54/8a9f44b6d1b17b0607cce7bbadd71620.jpg)
ものの本によれば,カエルの場合は鳴嚢という袋のようなものが音源らしい.独唱のソノグラムでは整数倍音ははっきりしないが,非整数倍音というべきものが存在する.唄い初めの最初の 0.1 秒では基音は変化せず,倍音だけ徐々に音程を上げていく.これは人声でも,楽器でもできない芸当だ.
合唱では音量の大きい部分と小さい部分が 0.7 秒くらいで交互に見られるが,これはマイクに近いグループと遠いグループとの call-and-response である.カエルの合唱についてはhttp://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/188033.htmlに解説がある.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/7f/a640d16160b0ce0feac2814c4d4c77c1.png)
ここまで書いて,カエルの中でもっとも声が良いとされている種ではどうだろうという疑問が湧いてきた.上はカジカと,その動画での最初の一声のソノグラム.果たして整数倍音が出ている.ただし,よく見ると高周波側では倍音の周波数がぴったり整数ではなく,次第に下にずれてくる傾向がみられる.
西欧では,鳥の鳴き声は song だが,虫やカエルは noise とされているとのこと.この解析には,前者だけに整数倍音があるのが理由かなという予断をもって臨んだのだが,どうも違うらしい.鳥の歌にはメロディやフレーズがあるが,虫もカエルも持続音しか出さないから,西欧では評価されないのだろうか.
またそれとは別に,鳥でもカエルでも,ヒトは整数倍音が豊富な声が好きなのは確かだ.
以上,FFT サイズはどれも 1024 点,Hamming 窓.ソノグラムについては,私たちの CD ブック「視て聴くドレミ」で詳しく解説しています.