地下鉄で通学した時代に銀座で途中下車してうろちょろしたので,銀座が懐かしい.
この本は,フリーペーパー「銀座百点」に連載された,藤田宜永の銀座をテーマにする掌編をまとめたもの.文藝春秋 (2014/3).
4編ごとに内容にちなんだ写真 (鈴木七絵) が4葉ずつ挟み込んである.表紙はそのうちのいくつかを額装して撮影したらしい.
18 x 12.8 x 3.4 cm という寸法の造本も凝っている.厚い紙を使って,わざと本のボリュームを上げたようだ.
舞台となり,固有名詞が上がった店はすべて実在する.巻末には電話番号と地図.こういうことができるのも銀座ならでは.
どれも似たようなストーリーで,たいてい,もう若くない男女が偶然の出会いをして,予定調和的に終わる.たまに期待が裏切られるとしても,悪い方向にではないから,読む方も安心してマンネリが楽しめる.
一人称記述が多い.猫と碑も「俺」「わし」として登場する.
連載時 (実は銀座百点を購読している) に愛読していたはずだが,ストーリーを覚えていたのは1割程度だった.
図書館で借用.
この本は,フリーペーパー「銀座百点」に連載された,藤田宜永の銀座をテーマにする掌編をまとめたもの.文藝春秋 (2014/3).
4編ごとに内容にちなんだ写真 (鈴木七絵) が4葉ずつ挟み込んである.表紙はそのうちのいくつかを額装して撮影したらしい.
18 x 12.8 x 3.4 cm という寸法の造本も凝っている.厚い紙を使って,わざと本のボリュームを上げたようだ.
舞台となり,固有名詞が上がった店はすべて実在する.巻末には電話番号と地図.こういうことができるのも銀座ならでは.
どれも似たようなストーリーで,たいてい,もう若くない男女が偶然の出会いをして,予定調和的に終わる.たまに期待が裏切られるとしても,悪い方向にではないから,読む方も安心してマンネリが楽しめる.
一人称記述が多い.猫と碑も「俺」「わし」として登場する.
連載時 (実は銀座百点を購読している) に愛読していたはずだが,ストーリーを覚えていたのは1割程度だった.
図書館で借用.