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先月だったか,NHKの番組に実名出演した母子家庭の女子高校生に関して,1000 円のランチを食べていたとか,スマホを持っているとか,映画を見に行っているとか,趣味のグッズが高すぎるとかで,片山さつきという女の子議員が「このレベルでは貧困ではない。」と息まいて,NHKに対して調査を求めたのだそうだ.
思い出したのが「金魂巻」.渡辺和博とタラコプロダクション,主婦の友社(1984/7).「現代人気職業 31 の金持・ビンボー人の表層と力と構造」というサブタイトルつき.
図はカバー見返しで
「このような内容です.たとえば女子大生の場合,マル金とマルビはどこが違うのでしょうか?」
と書いてある.この問題に答えられないようで,政治家というのはおこがましい...と言いたいが,30 年前の歴史問題にすぎなくなっている.
1984 年当時は女子大生も「現代人気職業」だったらしい.マル金・マルビは第一回流行語大賞であった.
今ではマルビは大学に進学できない.
マル金とマルビでは健康・寿命にも食生活にも格差が生じている.ステーキやフォアグラを嗜むのはマルビで (ただしファミレスで),その結果メタボである.マル金は玄米やひじきや納豆で (ただし放射能と無縁の海域産,あるいは生産者指定無農薬農法を厳選) メタボにも糖尿病にも癌にも無縁で長生き,ということか.
金魂巻著者代表の渡辺和博さんは 2007 年に癌でご逝去.