左下には「ほんものの猫さまは入場をご遠慮ください」とある.このチラシをみると,学芸員さんたちの気合が感じられる.
猫を愛する「招き猫亭」さん個人のコレクションから選んだ展示.あちこちの美術館やコレクターから猫名画を借りてきたのではないから,筋が通っているが,限界もある.
作品のセレクトは (夫婦) ふたりの相談によるが,「好きか? 嫌いか?」という単純な基準だそうだ.
スタンラン、ビアズリーら西洋の画家たちが描いた猫,歌川国芳ら浮世絵,竹久夢二・藤田嗣治・椿貞雄・猪熊弦一郎ら近現代画家の猫,籔内佐斗司の彫刻など.「新田猫」という四代にわたり殿様が厄除けとして描き続けた猫の絵もある.
大上段に「芸術」として振りかぶった絵がすくない.小さい絵が多い.
妄想 : やつがれの絵を監視係嬢の目を盗んで壁の空いているところに展示したらどうなるだろう.それなりのキャプションをつければバレないかも.絵が盗まれるミステリーは多いが,逆に絵が増えるというのはないようだ.
さて,展示品は
「猫まみれ - 招き猫亭コレクション」 求龍堂 (2011/11)
「猫まみれ2 - 招き猫亭コレクション」 求龍堂 (2015/5)
の2冊に網羅されているらしい.一冊だけ買って帰った.
暑い中,駅から山頂の美術館まで登山してまた下山した.「フェイスペイント ねこになろう!」という企画があったので,登りでは鼻の頭を黒くして髭をかいてもらった子供たちにすれちがった.ミュージアムショップのお姉さんもフェイスペイントしていたような.
5/7,今日まで.
下のはこの展覧会ではなく,我が絵葉書コレクションから.