NHK とヤマハの,AI 技術を用いて,新曲を美空ひばりに歌わせようという企画をテレビで視聴した..オーディオ的にはは,これくらいできて当たり前と思うが,ビデオの方はやや仏像が歌っているような違和感があった.でも涙を拭きながら見入っているファンも映っていた.
美空ひばりの熱心なファンではなく,というより,どちらかといえば好きでない方である.大きなことは言えないが,芸歴の長い美空ひばりの,どの時期を目指したのだろうか.晩年のひばりではないようだ.映像の方は年齢不詳で,うまくマッチングしていた?
オーディオは本人の歌声を解析し合成するという科学的? な方法で作られたはずだが,これを森昌子などの「ものまね」と比べたらどうなんだろう.ものまねの場合は,声のスペクトルを同じにすることは不可能だが,それをカバーする何かで,本人以上に本人らしく (またある時はパロディっぽく) 聞かせてしまう.AI に本人ではなく,ものまねをカバーさせたら,もっとうまく行ったかもしれない.ビデオも,天童よしみではなくコロッケの身振り手振りを参考にしたら?
ボーカルではなく楽器ならもっと易しそうだ.ジャズに応用して,たとえばエロル・ガーナーに演歌のメロディを弾かせる...などはすぐにできそう.もう先例があるかもしれない.