定年退職した大学古巣研究室の忘年会.我が家の台所で学生さんが調理する...と言うほどでもなく,ほとんど用意された材料を持ち込んで,鍋と松茸ご飯を作るだけだった.シェフは精進料理を修行したという坊主学生さんで,すごく手順・手際が良かった.レストランもやっていけそう...経営の才があれば,だけれど.
鍋はボルシチと牡丹(=猪)鍋.こんなに作って大丈夫か,と心配したが,全部なくなった.猪は教員の奥様のお父さんによる,筑波山系での獲りたてとのこと.肉が新しすぎて下処理が大変だったらしい.卓上に鍋をふたつ用意し,予備鍋のほうは予備加熱+あくぬき専用とするのだった.
食べるのに夢中で写真を撮らなかった.これは,唯一の女子学生さんお持たせの故郷ワイン.Le fleuve は吉野川だろうか.マスカットの新酒で,彼女と同じく若い味.
この研究室には10年に一度くらい女子学生が現れる.物理のなかでもビーム物理・加速器物理研究室は辺境の地らしい.