2005 年に広島大学を退職したが,別な組織の特任教授になり,別な組織の名誉教授になり,この大学とは ほぼ無関係.現役大学スタッフに会うと「いいとき辞めましたね」と言われるが,「広よく通信」という A4 横長片面の,この1月創刊・隔週発行の新聞 ? を見て納得した.「だいじょうぶ...」はこの新聞の第1号・第10号の見出し.
この新聞には
* 数値指標による全教員序列化 (おまけに算定に誤り) と給与への反映
* 取り巻き執行部の急増と彼らへの役職手当・職務付加手当のばらまき
* 教育・研究を担当している部局からの人事権のとりあげ
等,牧歌的な時代しか覚えていない輩にとって,おぞましい大学運営が満載されている.
トップ画像は 5/20 の中日新聞.この記事の赤線部分の事実も昨日知ったところ.
「...通信」によれば,学長を選ぶのは,実質的には学長お手盛りの学長選考会議であって,規則改正には現学長の居座りの意図が見え見え.
ここ数年で権限が強化され,安倍・プーチンばりに学長はやりたい放題を目指している印象.彼が強気なのは政府・文科省の意向に従っていると言う自負があるからだろう.わが現役時代にも,東大・京大なら好きなようにできるが,広大レベルではお上の仰る通りにすることだけが生き残る道...という言葉は何度か耳にした.
もっとも,学長は就任時,「タイムズ高等教育ランキング THE」とやらで 300 位に達していなかった広大の順位を 100 位以内に押し上げると公約した (そんな新書を見かけたことがある) が,順位は次第に低下し,現在は 801-1000 位,目標は撤回されている.
この「広よく通信」は怪文書の類とは思えない.発行元は「広島大学をよくする会」で,河西英通,佐藤清隆 両名誉教授が連絡先.
「岡山大学を正常化する会」に倣って,この会にも新聞だけでなくネットを利用して情報を発信していただきたいもの.
ぼくは広大のみならず「この世はもうじきおしまいだ」と思っている.年齢的に自分がもうじきおしまいなのは,もっと確実だけれど,それまでは高みで見物させていただこう.