Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

正木ゆう子「猫のためいき....

2021-02-05 09:05:29 | 読書
正式なタイトルは「猫のためいき鵜の寝言 十七音の内と外」,春秋社(2018/10).
著者の名を NHK 俳句で記憶している程度.

西日本新聞 (本社・福岡市) に 2018/5/8-2018/7/18 に短期連載した 800 字のコラムを,4-7 編ずつ 10 章に分け,見開き 2 ページずつ配置.文章の最後に一句と言うのが基本構成.連載時にはそれぞれに米倉万美のイラストがあったそうだが,本では残念ながら各章の扉を飾っているだけ.

俳句より前振り?のエッセイに興味が行ってしまう.老人性鬱にかかった母を治癒したのが納豆ジュースだったそうだ.バナナで匂いが消える.あとは牛乳かヨーグルト.おまけは抹茶かレモン.添えられた句は
  青萩や日々あたらしき母の老い
「母」ではなく「俺」とか「妻」のほうが実感がわく.ところで何で「青萩」なの ? がシロトの疑問である.

熊本の母校の俳句教室から.ノートにひとことだけ「わからない」と書く子.何がわからない? と聞くと,「さんすう」と小さな声.「さんすうがわからない」で10字,あと,季語を入れよう.教卓を見て小さな声で「コスモス」.どんな感じ? 「きれい」「ゆれる」...
かくて名句完成 !
  コスモスがゆれてさんすうわからない
別なこども.「心に何が浮かんだ?」と聞くと首を横に振る.じゃあそう書くのよ
  春の空心に何もうかばない

図書館の本.書名についてはあとがきに書いてある.

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