アンソニー・ホロヴィッツ, 山田 蘭 訳「メインテーマは殺人」創元推理文庫(2019/9).
*****快挙! 2年連続ミステリランキング全制覇!
第1位『このミステリーがすごい! 2020年版』海外編
第1位〈週刊文春〉2019ミステリーベスト10 海外部門
第1位『2020本格ミステリ・ベスト10』海外篇
第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇*****
第1位『このミステリーがすごい! 2020年版』海外編
第1位〈週刊文春〉2019ミステリーベスト10 海外部門
第1位『2020本格ミステリ・ベスト10』海外篇
第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇*****
今朝の朝日の読書欄で「売れてる本」として紹介されていた.新聞ではこういうふうに褒めるのか...
ホームズ役が性格の悪い元刑事ホーソーン.ワトソン役がホロヴィッツすなわち著者自身.この組み合わせでシリーズ化されるらしいが,多分読まないと思う.
読者はホロヴィッツの諸作に通じているという前提の記述に少し閉口.小説「絹の家」や「刑事フォイル」などの作品群の宣伝臭が気になる.こちらは「カササギ殺人事件」しか知らないのだ.まぁスティーヴン・スピルバーグ,ピーター・ジャクソンと著者との脚本会議にホーソーンが乱入する場面は面白いけれど...
というわけで前半はダラダラするが,緊迫場面・謎解きと続く最後の数十ページが読ませる.謎解きのタネは最初からばら撒かれているのはフェアだが,ばら撒いただけでそれを活かす記述がなかなか出てこないのは,少々ずるい.しめくくりにホーソーン夫人の写真が出てくるのがよい,
解説 (杉江松恋) が充実している.ここだけ読んで一席打(ぶ)てそう.
1000円強の文庫本なので買いました.
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