小出秀樹「わらべうたは死なず」ブイツーソリューション発行・星雲社発売 (2018/11)によれば,わらべうたで最も単純な音階は2つの音高からなるもので,その音程は長2度,必ず高い方の音で終わる.小泉文夫1969年の指摘である.例として挙げられていのは
いちじくにんじんさんしょにしいたけ....きゅうりにとうが(ん)
ひとつふたつみっつよっつ....ここのつとお
でふでぶひゃっかんでぶでんしゃにひかれてぺっちゃんこ
どれにしようかなかみさまのいうとおり
ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんのーます
.....
小出さんの収集ではわらべうたの3割以上がこの2音階である.
いちじくにんじんさんしょにしいたけ....きゅうりにとうが(ん)
ひとつふたつみっつよっつ....ここのつとお
でふでぶひゃっかんでぶでんしゃにひかれてぺっちゃんこ
どれにしようかなかみさまのいうとおり
ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんのーます
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小出さんの収集ではわらべうたの3割以上がこの2音階である.
つぎに単純なのは3つの音高からなるもので,この場合は真ん中の高さの音で終わるというのだが,これは収集例が少なく,僕に対してはあまり説得力がない.でも,わらべうたではないが,チャルメラの「ドレミーレド・ドレミレドレー」とレ で終わるのが,日本人の感覚であると言われると納得してしまう.
ここから出発して,議論は民謡テトラコルドへと発展する.
音程がぽっと歌って全音になるのも不思議.正確に周波数比が8/9(大全音)あるいは9/10(小全音)にはならないかもしれないが,半音にはならない.
ここから出発して,議論は民謡テトラコルドへと発展する.
音程がぽっと歌って全音になるのも不思議.正確に周波数比が8/9(大全音)あるいは9/10(小全音)にはならないかもしれないが,半音にはならない.
日本語のアクセントは音の高低によることが,2音音階と関係がありそうだ.中国語のアクセントも高低だがグリサンドする.わらべうたではどうなるのだろう.西欧のわらべうたには2音音階は存在しそうもないけれど.
2音音階より単純なのが,お経の1音音階.でも,ハーモニーをつけるのはずるいかな.
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