久坂部 羊,新潮社 (2014/6)
2016/12 に文庫入り.書店で平積みになっていた.
病院の中,他生門,耳,クモの意図,極楽変,バナナ粥,或利口の一生.
という「もくじ」だけを立ち読み,後日図書館で単行本を借用した.
各短編のタイトルと,浅賀行夫によるカバーイラストは星5つ,内容は星3つ.要するにパロディとして評価する,ということ.
*****名作が現代の病院に蘇る.毒とユーモアで生老病死の歪みを抉る超異色医療小説.*****「BOOK」データベース
著者は大阪大学医学部卒.外科医,麻酔科医を経て,外務省・在外公館にて医務官を務めたとあるが,医者も医学も信用していないようだ.
冒頭の作では,父の死因を求めて食い違う医師・看護師の証言に翻弄され,さまよう息子.まさに「病院の中」は藪の中.
「或利口の一生」は癌患者として身につまされるところがある.ここでは著者の本音が伺えるようでもあるが,信用できない感じもする.
以下,続けて読むと嫌な気分からしばらく抜け出せない.「耳」「極楽変」あたりは特に苦手.中では「バナナ粥」がややハッピーで,オチも効いている.
「クモの意図」では冒頭,落語のかたちで芥川の同音の作品につっこみをいれているが,ご幼少のみぎり,童話として読んだときに同じ疑問を感じたのを思い出した.しかし後半のドタバタはいただけない.「他生門」のストーリーも腹黒キャラの落語家が噺すのに良さそう.
2016/12 に文庫入り.書店で平積みになっていた.
病院の中,他生門,耳,クモの意図,極楽変,バナナ粥,或利口の一生.
という「もくじ」だけを立ち読み,後日図書館で単行本を借用した.
各短編のタイトルと,浅賀行夫によるカバーイラストは星5つ,内容は星3つ.要するにパロディとして評価する,ということ.
*****名作が現代の病院に蘇る.毒とユーモアで生老病死の歪みを抉る超異色医療小説.*****「BOOK」データベース
著者は大阪大学医学部卒.外科医,麻酔科医を経て,外務省・在外公館にて医務官を務めたとあるが,医者も医学も信用していないようだ.
冒頭の作では,父の死因を求めて食い違う医師・看護師の証言に翻弄され,さまよう息子.まさに「病院の中」は藪の中.
「或利口の一生」は癌患者として身につまされるところがある.ここでは著者の本音が伺えるようでもあるが,信用できない感じもする.
以下,続けて読むと嫌な気分からしばらく抜け出せない.「耳」「極楽変」あたりは特に苦手.中では「バナナ粥」がややハッピーで,オチも効いている.
「クモの意図」では冒頭,落語のかたちで芥川の同音の作品につっこみをいれているが,ご幼少のみぎり,童話として読んだときに同じ疑問を感じたのを思い出した.しかし後半のドタバタはいただけない.「他生門」のストーリーも腹黒キャラの落語家が噺すのに良さそう.
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