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見出し画像は 6/27/2018 近畿大学ホームページ.おいそれと実用化できるとは思わないのが常識だが,その後の発展が報じられていないのは気になる.しかしこの記事には原理も書いてない.
最近 twitter ではこの計画はつぶされたとあったが,真偽は知らない.
60 年ほど前,化学工学でウランの同位体分離の講義を受けた.気が遠くなる工程だが,U238 と U235 の分離はそこそこ実用化されている.これに比べれば H1 と T こと H3 の分離は (本気で取り組めば) 全く簡単なはず ! という見方もできよう.
表記記事の裏付けとなりそうな記事を求めて,15 分ほどウェブをうろついてたどり着いたのが,近大とは無関係と思われる下記論文であった.
小野勇次「ナノ細孔性カーボンの水同位体吸着特性および脱吸着法を用いた水同位体分離」信州大学審査学位論文 2018/3.
実験は水素水と重水素水の分離を目的として行われた.トリチウム除去に対応させて検討するには,重水の重水素 D=H2 をトリチウム T=H3 に置き換えればよい.
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図が 298 K における 活性炭素繊維A25 の H2O および D2O に対する吸着等温線.
とにかく青と赤がはっきり分かれている ! この現象は H2O と T2O の分離にも応用できそうだ.
小野氏はこの論文で博士(工学)の学位を得られたとのことである.
小野氏はこの論文で博士(工学)の学位を得られたとのことである.
追記
東洋アルミニウム(株)のホームページ 6/3/2019 に「『アルミニウム粉末焼結多孔質フィルターによるトリチウム水の回収技術』の 日本アルミニウム協会賞技術賞受賞のお知らせ」と題する記事を発見した.「減圧スチームクロマトグラフ」だそうだ.
東洋アルミニウム(株)のホームページ 6/3/2019 に「『アルミニウム粉末焼結多孔質フィルターによるトリチウム水の回収技術』の 日本アルミニウム協会賞技術賞受賞のお知らせ」と題する記事を発見した.「減圧スチームクロマトグラフ」だそうだ.
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