茨城県の常磐自動車道で2019年8月に起きたあおり運転殴打事件で強要と傷害の罪で起訴された住所不定、会社役員宮崎文夫被告(44)が、愛知県岡崎市の新東名高速道路でも19年7月にあおり運転をしていた疑いが強まったとして、愛知県警が近く、強要容疑で再逮捕する方針を固めたことが31日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、宮崎容疑者は19年7月23日午前6時半ごろ、新東名高速下り線の岡崎東インターチェンジ付近で、高級スポーツタイプ多目的車(SUV)を走行、トラックの前で蛇行運転や急な減速を繰り返し、無理やり低速で走らせた疑いが持たれている。

 常磐自動車道の事件の起訴状などによると、宮崎容疑者は19年8月10日、常磐道上り線で、20代男性の乗用車に対し、SUVで幅寄せや割り込みなどを繰り返して停車させた上、男性の顔を殴って軽傷を負わせたとしている。

 捜査関係者によると、宮崎容疑者が19年6月、浜松市内で別の乗用車でトラックに追突された事故についても、宮崎容疑者のあおり運転が原因だったとして、静岡県警が威力業務妨害容疑などで捜査。また同じSUVが19年7月23日、静岡市清水区の国道1号であおり運転していた疑いもあるという。(共同)