【米国】:トランプ大統領や美人側近感染、過去「キス」シーン
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【米国】:トランプ大統領や美人側近感染、過去「キス」シーン
トランプ米大統領(74)は2日未明(日本時間同午後)、ツイッターで、自身とメラニア夫人(50)が新型コロナウイルスに感染したと明らかにした。専属医によると執務に支障はないとしたが、ホワイトハウス当局者は「軽い症状」が出ているといい、高齢のため重症化する懸念も出てきた。11月3日の大統領選が約1カ月後に迫る中、選挙戦への影響は必至だ。
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米国内でこれまで20万人以上の死者を出した新型コロナ対応で批判される中、先月29日の民主党候補バイデン前副大統領(77)との討論会で自らの対応について「素晴らしい仕事をした」と自賛していたトランプ氏が感染した。
トランプ氏夫妻の状態について、専属医は「現時点で(状態は)良好」とした上で「務めを遂行し続けられる見込みなので安心してください」と説明。その後、AP通信がホワイトハウス当局者の話としてトランプ氏に「軽い症状」が出ていると伝えており、高齢で肥満気味とされており重症化が懸念される。
トランプ氏はマスク着用など感染防止策を軽視してきただけに、危機管理の甘さに批判が高まりそうだ。そして、約1カ月後に迫る大統領選でも得意の大規模集会開催が当面の間、難しくなり、再選戦略に打撃を受けることは必至だ。
トランプ氏夫妻の感染に先立ち、最側近のヒックス氏の感染が判明していた。CNNテレビによると、ヒックス氏は9月29日に中西部オハイオ州で開かれた候補者討論会でトランプ氏に同行。翌30日も大統領専用ヘリコプターに同乗しており、その際にマスクは着用していなかった。
2018年3月、米ホワイトハウスでヒックス氏(右)にキスするトランプ大統領(ゲッティ=共同)

ヒックス米大統領顧問(ゲッティ=共同)
9月30日、米大統領専用機に向かうヒックス大統領顧問(ロイター)
疾病対策センター(CDC)は、陽性と判定された人に自宅隔離を要請している。無症状の場合、隔離期間は判定から10日過ぎることが目安で、少なくとも24時間の間隔を空けて2回連続で陰性と判定されれば、前倒しで解除できる。トランプ氏が、それ以前に選挙運動に乗り出せば、感染予防措置を無視しているとの批判を招きかねないことから、難しい対応を迫られそうだ。一方のバイデン氏は同日、「速やかな回復を祈っている」とツイッターで表明したが、自身の体調には言及しなかった。
今月15日と22日にはバイデン氏との残り2回の討論会も予定されているが開催は不透明だ。トランプ氏の感染発表ですでに各国の株価が下落するなど影響は米国内の内政や大統領選だけでなく、世界中に広がりそうな様相だ。
◆<新型コロナウイルスをめぐるトランプ大統領の主な発言>
▼4月3日 国民に布マスクで顔を覆うことを推奨。自身は「着用しない」 ▼同23日 「体内に強い光を当ててみたらどうか、消毒液を注射してみたらどうか。興味深いと思う」 ▼5月18日 抗マラリア薬の服用を発表。「効果はあるかもしれないし、ないかもしれない」 ▼同21日 「マスコミにはマスク姿を見せたくない」 ▼7月1日 米国内で感染が再拡大傾向。人と接近する状況では「マスクには大賛成だ」 ▼同11日 初めてマスク姿で公の場へ登場 ▼同19日 「マスク義務化は必要ない。各州の知事に任す」 ▼同20日 「マスクを着けることは愛国的だ。私に勝る愛国者はいない!」
○…米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、米国の新型コロナウイルス感染者数は約727万人、死者は約20万7000人で、いずれも1日時点で世界最多となっている。現在も1日当たり4万人を上回る感染者が確認されており、ピーク時は下回るものの、高止まりが続いている。トランプ氏は新型コロナを「中国ウイルス」と呼び、感染拡大の背景に中国の情報隠蔽(いんぺい)があると非難。自身の対応は問題がなかったとの認識を示し、正当化している。
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・北米・トランプ政権・大統領選】 2020年10月02日 20:35:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。