【政界地獄耳】:自民けじめつけず 選挙はみそぎの場か/10.22
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:自民けじめつけず 選挙はみそぎの場か/10.22
★26日の国会開会前に、メディアはあと1年と迫った衆院の任期満了を念頭に、この1年間のどこが解散のタイミングかの予測記事が花盛りだ。ただ現実的に首相・菅義偉が解散を仕掛けるチャンスは幾つもあるわけではない。国民は単純に目に見える状況を評価するので、さして仕事をしていなくても、その成果が上がらなくともがんばっているなどの期待値で支持率を上げるので単純に支持率の高さで善しあしは決められないが、野党のそれは全く伸びておらず、メディアに載る情報が極端に少ないからなのか、仕事が評価されないのかも計り知れない。
★野党は年末年始の解散はないとみているが、自民党や公明党はひそかに選挙準備を始めたといえる。目に見える活動ではないにせよ、新しいポスターやリーフレットを作り街に張り始めている。だが携帯電話引き下げとハンコの廃止で選挙を打つのだろうか。何があっても1年以内に選挙があるのだから「大義は後からついてくる」ということなのか。
★しかし冷静に見てみると、自民党は離党したものの比例東京ブロック当選で党幹事長・二階俊博の派閥の特別会員として籍があるIR汚職事件で逮捕されている元内閣委員長・秋元司。昨年7月の参院選で公職選挙法違反(加重買収など)の罪に問われた元法相・河井克行夫妻は離党もしていないどころか次期衆院選挙に出馬の構えを見せる。20日には昨年4月、新潟市内を走行中の車内で当時秘書だった男性に後頭部を殴る暴行を加えたほか、翌月にも車内でこめかみを殴る暴行を加えたとして自民党衆院議員・石崎徹が暴行の罪で略式起訴された。現職の議員が拘置所に3人、ほかにも議員辞職級の議員が幾人かいる。彼らにけじめをつけず自民党は放置したままだ。過去自民党でこんな事態はない。選挙はみそぎの場か。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2020年10月22日 08:11:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。