路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【HUNTER・12.12】:鹿児島県警、能登半島地震の災害派遣中に被災地無視して本部長らが「宴会」|九州管区警察局長、巡視当日の愚行

2025-01-03 06:17:30 | 【警視庁・警察庁・都道府県警察本部・警察署・刑事・警察官・警部・監察官室・...

【HUNTER・12.12】:鹿児島県警、能登半島地震の災害派遣中に被災地無視して本部長らが「宴会」|九州管区警察局長、巡視当日の愚行

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・12.12】:鹿児島県警、能登半島地震の災害派遣中に被災地無視して本部長らが「宴会」|九州管区警察局長、巡視当日の愚行 

 元日に起きた能登半島地震を受けて全国から警察官が災害派遣され難航する復旧作業にあたっていた2月初旬、鹿児島市内の日本料理店で、本部長はじめとする鹿児島県警のほとんどの幹部が九州管区警察局長と宴会を開いていたことが分かった。

 災害派遣された各地の警察官たちは車中泊するなど厳しい条件下で任務についていたとされ、被災地の住民や命がけで使命を果たしていた警察官たちを愚弄する行為に厳しい批判の声が上がりそうだ。

 ■県警幹部、ずらり参加

 宴会が行われたのは今年の2月5日。誘ったのは2022年3月から2023年7月まで福岡県警本部長を務め、同年8月から九州管区警察局長に就任していた岡部正勝氏(24年3月で退任。4月から京都産業大学教授)だったとされ、県警側からは野川明輝本部長(当時。現・自動車安全運転センター総務部長)以下、中野誠交通部長(現・刑事部長)、井上昌一刑事部長(退職)、本田尚則生活安全部長(退職)、大川隆則警備部長(退職)、上別府高宏首席監察官(現・鹿児島中央署長)など部長級の約10人が参加していた。管区警察局からは岡部局長のほか、その秘書が同席していたという。

 元日発生の能登半島地震を受けた警察庁は、同日中に「災害警備本部」を設置。「警察と被害状況」(第一報)と題する公表文書の発信をホームページ上で開始し、4月までに49回(第49報)の情報発信を行っていた。下の画像は、同庁が公表した2月2日の第37報。鹿児島県警から派遣されていた警察官が、「特別自動車警ら隊」の部隊員として活動していたことが分かる。

 大規模地震に見舞われた能登半島には宿泊施設がなく、全国から応援に入った公務員などのための宿泊拠点がようやくできたのは今年3月の末。2月初旬といえば、災害派遣された警察官や自治体職員が車中泊するなど厳しい状況下での活動を余儀なくされていた時期だった。

 そうした中での警察組織幹部らによる「宴会」――。被災地支援に出向いたすべての人たちはもちろん、被災地の住民をも愚弄する行為だったと言うしかない。

 ■闇に葬られていた警察庁への「内部通報」

 全国の警察で起きた不祥事を受け、2000年に国家公安委員会によって設置された「警察刷新会議」は『警察刷新に関する緊急提言』をまとめ公表した。その発端となった事件の一つは新潟県警が起こした数々の不祥事だった(配信記事参照)。

 この件では、1990年から9年以上も監禁されていた少女が2000年1月に発見された際、特別監察実施後の関東管区警察局長が新潟県警本部長から接待を受けていたことが発覚。局長と本部長は責任をとる形で辞職している。岡部元局長と鹿児島県警の幹部らは、警察組織が信頼を失う原因となった事案の反省を忘れ、絶対にやってはいけない時期に「宴会」を開いていたことになる。「上級者である局長からの誘いで断れなかった」という言い訳が聞こえてきそうだが、過去の事例を挙げて断ることはできたはず。苦しみの中にいる被災者や被災地で活動する人たちをあざ笑うかのような愚行を許すわけにはいくまい。

 ちなみに、この「宴会」を問題視し、事前に警察庁に「内部通報」したとされているのは、情報漏洩の疑いをかけられ国家公務員法違反の疑いで逮捕・起訴された元鹿児島県警生活安全部長の本田氏。しかし、その内部通報を警察庁は黙殺し、宴会は予定通り開かれていた。告発が闇に葬られた格好だ。

 本田氏が警察組織の隠ぺい体質に落胆したことは容易に想像がつく。地元メディアと県警の癒着構造を知る本田氏は、やむなく次の内部通報を北海道のジャーナリスト・小笠原淳氏に郵送。結果的に、それが県警を揺るがす情報漏洩事件につながった。裏を返せば、その後現職警官による犯罪行為が次々に明らかとなるきっかけを作ったのが「警察庁」だったというという見立ても成り立つ。

 県警はこれまでの記者会見で、内容も送り先も伏せたまま、本田元部長が逮捕容疑となった小笠原淳氏への内部通報とは別に、井上刑事部長(当時)の名前を使ったもう1件の文書を発出していたことを明かしている。わざわざ2通目の文書の存在に言及したのは、いずれ「宴会」が表面化するのを見越して、本田氏の狙いが「公益通報」ではなく、井上氏を貶めることにあったと印象付けるためだろう。姑息という他ない。

 ハンターは警察庁に対する複数回にわたる開示請求を行ってきたが、本田氏が送ったはずの告発文書の存在自体が「ない」ことにされており、次稿でその過程の詳細を報じる予定だ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・話題・鹿児島県警が抱える数多くの疑惑】  2024年12月12日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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