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【HUNTER・12.16】:鹿児島県警で捜査情報漏えい|特定報道機関に個人名と立件時期明示|聞いて呆れる「再発防止」

2025-01-03 06:17:50 | 【警視庁・警察庁・都道府県警察本部・警察署・刑事・警察官・警部・監察官室・...

【HUNTER・12.16】:鹿児島県警で捜査情報漏えい|特定報道機関に個人名と立件時期明示|聞いて呆れる「再発防止」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・12.16】:鹿児島県警で捜査情報漏えい|特定報道機関に個人名と立件時期明示|聞いて呆れる「再発防止」 

 腐敗組織・鹿児島県警の無反省な体質を象徴する“事件”が起きた。

 12日、鹿児島県議会の小園しげよし議員が記者会見。そこで語られたのは、県警の不当捜査と捜査員による情報漏えいという“犯罪行為”の可能性を示す内容だった。さらに、漏えい情報を得たある報道機関が、「捜査二課」という取材源を明かして捜査対象者に説明を求めるという、とんでもない行為に走っていたことも判明。「再発防止」を誓ったはずの警察と監視役のメディアが、再び県民の信頼を失う事態となった。

 ■またしても「不当捜査」

 小園氏によれば、先月初旬ごろに県警指宿署から連絡があり、昨年春の統一地方選挙・鹿児島県議会議員選挙の期間中に、「戸別訪問」が疑われる行為があったとして取り調べるという告知だった。

 身に覚えのなかった小園氏は、数回の調べに一貫して容疑を否認。一方県警側は、何人もの関係者を県警本部や指宿署に呼びつけ、事情聴取を重ねていた。

 同氏が容認できないと話しているのは、県警が、20年も前に選挙を手伝っただけで今回の県議選には関わっておらず、しかも重病で闘病中だった人物のもとに押し掛けたことだという。

 「告発状が出ている以上、捜査を尽くすということは理解する。しかし、関係がないと分かっている人たちまで捜査の対象にするのは、私に対する圧力、嫌がらせとしか思えない」――小園氏はそう憤るが、ありもしない選挙違反事件をでっち上げて地域住民に多大な被害を与えた「志布志事件」以来、不当捜査は鹿児島県警のお家芸。「反省」や「再発防止」は口だけの腐敗組織なのだ。

 ■捜査情報漏らした県警、取材源明かした報道機関

 そうした不当捜査が続く中、「事件」が起きた。県警捜査二課の警察官が捜査情報を漏えいさせ、情報を得た報道機関の記者が、あろうことか取材源が捜査二課の捜査員であることを明かした上で小園氏に事情説明を求めたのである。経緯はこうだ。

 小園氏の携帯に見知った報道機関の記者から電話が入ったのは今月5日の午後8時頃。その記者は、自社の別の記者が、県警捜査二課の捜査員から『小園は年明け1月に立件する』という情報を得たと発言。小園氏本人に詳しい事情説明を求めてきたという。報道に携わる者にとっては信じられない出来事なのだが、一連の流れには二つの重大な問題がある。

 第一は、小園氏に電話をしてきた記者が、ネタ元=情報源が「捜査二課の捜査員」であることを明かしたことだ。言うまでもなく、取材源の秘匿は報道が死守すべき最低限のルール。これを守れない人間に「記者」を名乗る資格はない。電話取材の冒頭でネタ元を明かした記者の行為は、あまりに愚かというしかない。

 だが最大の問題とは、県警捜査二課の警察官が、捜査対象者の個人名を明かした上で、選挙違反事件の見通し――つまり『小園は年明け1月に立件する』という情報まで漏らしたことだ。しかも、立件前の段階でのリーク。一番たちが悪いのがこの点だ。

 警察や検察による捜査情報のリークは今に始まったことではない。事件ものの記事で、「捜査関係者によると」という逃げ道として使われる一語は、捜査情報の漏えいがあった証左だ。しかし、それはほとんど“立件後”の段階で起きるもので、“立件前”のリークはまったく意味が違う。

 立件前の捜査情報が洩れ、その内容が『前打ち』と言われる形で記事になったり、報道側が関係者に直当たりしたりすることによって危機を知った容疑者が、逃亡や自殺という最悪の選択をする可能性が生じるからだ。実際、そうした例は少なくない。

 ここで今回の鹿児島県警のケースを要約すると、捜査二課の警察官が「情報漏えい」という犯罪を行い、その情報を得た報道機関が「取材源の秘匿」という絶対的な決まりを破ったということになる。

 ■「現職警官情報漏えい」で注目される県警の対応

 取材源の秘匿というジャーナリズムの絶対条件を守らなかった報道機関は、自らその経緯を検証して報じるか、“だんまり”を決め込むかのどちらかだろう。しかし、県警のとるべき道は一つしかあるまい。

 鹿児島県警は今年、県警の不当捜査や非違事案を告発した二人の警察官を「情報漏えい」があったとして逮捕した。そのうちの一人、本田尚志元生活安全部長の内部通報により、隠ぺいされていた現職警官の盗撮や2件のストーカー、さらには公金詐取などが白日の下に晒されることになったのは周知の通りだ。

 しかし、警察庁や県警は本田氏の行為を「公益通報」と認めず、「情報漏えい」だと決めつけて立件した。県警が本田氏を逮捕した理由として強調してきたのは、霧島署員によるストーカー事件の被害者の個人名を、北海道のジャーナリストに送った告発文書に記したということ。ならば、捜査対象者の個人名や立件時期という極めて重要な情報を漏らした捜査二課の警察官は、当然逮捕されて然るべきだろう。今後の対応次第で、本田元生安部長を逮捕した事件との整合性が問われることになるのは言うまでもない。断っておくが、今回県警二課の捜査員がやったことに「公益性」はまったくない。

 会見した小園議員は、県警本部長あてに「抗議及び要請」と題する文書を提出しており、公選法違反事件の不当捜査と情報漏洩について検証し、県議会や県民に報告するよう求めている。

 ちなみに、今回ネタ元を安易に明かした報道機関は、本田元生安部長の事件がはじけて「情報漏えい」についての捜査や取材合戦が行われている最中に、記事自体が「情報漏えい」によるものであることを示す「捜査関係者への取材でわかった」「捜査関係者などによると」といった文言を入れた記事を発信した。権力側の情報操作に協力するかのような姿勢を厳しく批判したつもりだったが、癒着が高じて一線を踏み越えたということだろう。(中願寺純則)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・話題・鹿児島県警が抱える数多くの疑惑】  2024年12月16日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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