路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【天風録・11.03】:ゴジラ70年

2024-11-05 07:01:25 | 【生物学・特定外来生物法・動物生態系・終生飼養・環境税・花粉症】

【天風録・11.03】:ゴジラ70年

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録・11.03】:ゴジラ70年

 70年前のきょう歴史に残る映画が封切られた。「ゴジラ」。水爆実験で南の海を追われた巨大な怪物が東京を襲い、放射能の熱線を吐いて破壊の限りを尽くす。その8カ月前のビキニ事件への怒りを込めた物語と言えよう



企画・発売:東宝株式会社

 ▲961万人を動員した作品は大戦の記憶を節々で伝える。ゴジラ出現を聞いた男性は疎開を口にして「また厭(いや)な世の中になりやがったな」。その中で元気あふれるのが女性の国会議員だ

 ▲若き日の菅井きんさんの熱演が目を引く。怪物が水爆の落とし子なのは重大な国際問題だ、と公表に反対する男性議員に「重大だからこそ公表すべきだ」と叫ぶ…。参政権を得た女性が発言力を持ち始めた時代を映す

 ▲現実の戦後史とも重なる。ビキニでの第五福竜丸の被曝(ひばく)に危機感を抱き、いち早く原水爆禁止の署名に立ち上がったのは東京・杉並のごく普通の女性たちだ。風評被害で売り上げが減った鮮魚商の妻の訴えを踏まえて

 ▲70年を経た今はどうか。この衆院選で女性議員は少し増えて衆参でゴジラ公開時の5倍強となったが、まだ全体の2割以下。国連の委員会も何とかせよと勧告した。思えば11月3日は男女平等をうたう日本国憲法の公布日でもある。 

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2024年11月03日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【社説・11.02】:自民と国民... | トップ | 【社説・11.03】:闇バイト強... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【生物学・特定外来生物法・動物生態系・終生飼養・環境税・花粉症】」カテゴリの最新記事