次第次第に橋下市長の頭の中が出てきた!大阪市の発令式における「訓示」など、「君が代」斉唱に対する考え方がそれだ!以下、橋下市長の特徴的な考えを掲載してみる。
「君が代は立って歌うの当然」2011.12.7 08:45
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111207/waf11120708450009-n1.htm
橋下徹・次期大阪市長は6日、大阪市役所内で報道陣の取材に応じ、大阪府立体育会館で7日に行われるボクシングの「亀田祭り」で国歌を斉唱することについて「(君が代を)立って歌いたくない教員にしっかり見てもらいたい」と述べた。 橋下氏が知事だった今年6月、大阪府は府内の公立学校の教職員に対し式典での国歌斉唱時の起立を義務づける条例を制定。この日市役所内で市長就任前のレクチャーを受けた後、国歌を斉唱することについての質問を受けると「君が代は立って歌うのが当然だ」と語った。
公選教育委員「財源確保もしてくれるなら大賛成」 民放テレビで橋下市長2012.3.20 21:50
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120320/wlf12032021520017-n1.htm
また学校行事の際、教職員に国歌の起立斉唱を義務付けた大阪府、大阪市の条例にからみ、高校の卒業式で国歌斉唱時に手を前に組んだり、マスクをつけたりした教員がいたとして「国際社会においてそれは非礼。当たり前のルールを教育現場でやらないと、子供たちのためにならない」と批判した。
入庁式で橋下流訓示「公務員はルール守れ。君が代、気を付けで歌え」2012.4.2 14:13
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120402/lcl12040214140000-n1.htm
橋下徹市長は「公務員たる者、ルールを守ることを示さないと。皆さんは国民に対して命令する立場に立つ。学生のように甘い人生を送ることはできない」と訓示。退出間際には「君が代を歌うときは、手は横に、気を付け(の姿勢)で」とくぎを刺した。
君が代斉唱の時は手を横に」 橋下市長、発令式で注意2012年4月2日13時18分
http://www.asahi.com/politics/update/0402/OSK201204020055.html
冒頭、市の発令式では初めて君が代を斉唱。橋下氏は「仕事の99.9%は地味だが、0.1%は大阪を、日本を変えることができる。自分の力で大阪を変えるんだ、と思ってほしい」と激励した。「みなさんは国民に対して命令をする立場。だからしっかりルールを守らないと命令なんか誰も聞いてくれない」と服務規律の徹底を求めた。最後に「君が代斉唱の時は手は前に組むのではなく横に置くものです」と注意した。
大阪市:発令式冒頭で君が代斉唱毎日新聞 2012年4月2日 11時47分(最終更新 4月2日 12時38分)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120402k0000e010179000c.html
車椅子の職員を除く全員が起立し、担当者が確認した。橋下市長は「公務員は窮屈だが、大阪、国家を変えられる仕事。もらっている税金の1000倍ぐらい市民に還元してほしい」とあいさつ。退場前、新職員らに「国歌を歌う時、手は横に。前に組むのは国際社会では格好悪い」と注文をつける場面もあった。新卒採用の女性職員(25)は「国歌を歌うのは当たり前で抵抗はない。公務員としてしっかりルールを守りたい」と話した。
大阪市、発令式は君が代斉唱から2012年04月02日(月) 14:56
http://www.ohbsn.com/news/detail/zenkoku20120402_44815.php
橋下市長は訓示で「公務員は責任のある重い仕事」と激励しました。
「命令する立場に立つというのは非常に重い仕事、やりがいもあります」(大阪市 橋下徹市長) そして最後には・・・ 「国歌、君が代斉唱のときには、きちんと手は横、『気をつけ』。国際社会で外国に行ったとき、手を前に組んでいたら格好悪い」(大阪市 橋下徹市長)
一読してみて、思想も論理もおかしい!と判る。しかも、この発言を読むと極めて復古的な思想と論理が見えてくる。それにしても彼の頭の中の構造、復古調の源流がよく出た発言だ。以下まとめてみよう。
1.「君が代は立って歌うのが当然だ」
2.「卒業式で国歌斉唱時に手を前に組んだり、マスクをつけたりした教員」は「国際社会においてそれは非礼」で「当たり前のルールを教育現場でやらないと子供たちのためにならない」と。
3.「君が代を歌うときは、手は横に、気を付け(の姿勢)で」と発展させている。
4.「みなさんは国民に対して命令をする立場。だからしっかりルールを守らないと命令なんか誰も聞いてくれない」と「公務員は命令する立場」だと言っている。だからルールを守れと。ルールは国民に命令するためと言っているのだ。
5.「国歌を歌う時、手は横に。前に組むのは国際社会では格好悪い」と「格好が良いか、悪いか」の問題になってしまっている!
6.「国歌、君が代斉唱のときには、きちんと手は横、『気をつけ』。国際社会で外国に行ったとき、手を前に組んでいたら格好悪い」とも言っている。
さて何が復古的か!
1.国際社会における「非礼」論についてだが、この思想は、以下の文書にあった。文字は現代用になおして。
児童用 尋常小学修身書 巻四 文部省(昭和二年十月十九日文部省検定済)
第二十二 国旗
国旗はその国のしるしでございますから、我等日本人は日の丸の旗を大切にしなければなりません。又礼儀を知る国民としては外国の国旗もさうたうにうやまはなければなりません。
橋下市長の論理とよく似ているだろう。「修身」の論理。だが「非礼」はどちらにあるか、明瞭だ。
(1)「修身」で子どもに「礼儀」を説教した天皇政府は、李王朝を倒し、大日本帝国憲法下に置きながら、選挙権を与えず、創氏改名など、朝鮮文化を否定したこと。これは「無礼」ではないのか!
(2)最近ようやく「明成皇后国葬都監儀軌」を返還したことは「無礼」ではないのか?
(3)天皇政府の「日の丸」「礼儀」論は、戦後において、いや橋下市長において受け継がれているのだが、「非礼」どころか「無礼」なのはどっちだ!
(4)しかも過去の政府の行為によって引き起こされた戦争の惨禍について、明確に謝罪しているか!これこそ道徳に違反しているし、憲法のルールに違反しているのではないか!
2.「君が代」斉唱時の姿勢について、これも大爆笑もんだ!この発想こそ「維新」しなければならないのだが、復古そのものだ!同時に橋下市長の思想がよく出ている!
(1)まず「気をつけ」だ。
これは軍隊の姿勢だ。これから命令するから、「気をつけて」よく聞けということだ。
この源流は「武士道精神」にある。これを西周がまとめた「軍人訓戒」の「三大元行」=「忠実」「勇敢」「服従」の徳だ。これがさらに「軍人勅諭」に発展していくのだ。以下五つの「徳目」だ。
軍人は忠節を尽すを本分とすへし
軍人は礼儀を正くすへし
軍人は武勇を尚ふへし
軍人は信義を重んすへし
軍人は質素を旨とすへし
軍人を「公務員」に置き換えてみれば、よく判る。
(2)次に、「ルール」を守れというが、これは「服従」を強制しているに過ぎない。
これは、1909(明治42)年の『歩兵操典』を見れば明瞭だ。
不動ノ姿勢ハ軍人基本ノ姿勢ナリ、故二常二厳粛端正ナラザルベカラズ、軍人精神内二充ツルトキハ外容自ラ厳正ナルモノトス、不動ノ姿勢ヲ取ラシムルニハ左ノ号令ヲ下ス
気ヲツケ
となる。これを繰り返し繰り返し徹底するのだ。「鍛錬」「訓錬」「錬成」だ。「錬」は「錬」ではないのだ。
学校においては「体操」(体育ではなく)において、さらに儀式において、「修身」の時間において、などなど、だ。
そして軍隊においては、内務班において、だ。ここでは身体で覚えさせるために「私的制裁」=リンチが横行した。西周は「器械仕掛」「メカニズム」と呼び、「人ヲ器械ノ如ク用フル」と意味づけた。そうして天皇の「股肱」としたのだ。
一貫して「気をつけ」で徹底していくのだ。「絶対服従」なのだ。
以上、橋下市長の発言の源流を大まかに指摘してみた。彼の頭の中は「教育勅語」の思想だが、これについては、今後さらに分析してみたい!
ここで橋下市長の「非礼」論を地で実践した人間が第一の部下にいたことを指摘しておこう。この歴史は永遠に忘れられないだろう。以下検索してみてほしい。ホント!アホとちゃいますか?
橋下徹 君が代
http://www.dailymotion.com/video/xmthux_yyy-yyy_webcam#
【大阪】 橋下新市長、松井知事がリングで君が代斉唱 「人には『大きな声で歌え』と言っているのに」と苦笑い…WBA世界戦
http://pika2.livedoor.biz/archives/3719763.html
大君の鋳型にはめし臣民を主権の真逆亡霊のごと