私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

阿武隈川河口のカモメたち。カモメ成鳥冬羽も増えてきた。

2013年9月17日(火)鳥の海

2013年09月17日 | 鳥の海
■2013/9/17(火)11:49-12:50【天気】晴れ
【場所】鳥の海
【種名】カイツブリ,カワウ,アマサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,ハヤブサ若鳥,コチドリ3,シロチドリ2,トウネン幼羽28,ハマシギ幼羽2,エリマキシギ幼羽♂1,アオアシシギ幼羽4,イソシギ2,ソリハシシギ幼羽2,オグロシギ幼羽1,オオソリハシシギ幼羽8オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,ハクセキレイ,メジロ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(16科34種)
【メモ】潮は満ちはじめている時間だったが,天気がよかったので鳥の海に行った。被災田の方にシギチはいなかったが,干潟にはそこそこの数のシギチがいた。葦原が復活してきて,付近はカニ類やゴカイなども少しずつ多くなってきているようで,葦原付近でほとんどのシギチが採餌していた。例によってハヤブサ若鳥がシギチを飛ばすのだが,過去の経験から人が入るとシギチの注意が両方に向けられるため、襲いやすくなるのかもしれない。かなり前に目の前にサルハマシギがいて,さあ撮るぞ,と言うときにハヤブサ成鳥が低空でやって来て,すぐ目の前を通り過ぎ,危うくサルハマが獲られるところだった。
シギチの数が震災前と本当に少なくなっているが,それでも,実際には同様の種類,数がやって来ているのかもしれない。ただ,環境的に以前のように壮大に干潟も出なければ,当然餌も少ないし,名取・岩沼の田圃や休耕田にも以前のような環境がなく,入ることができず,長逗留できないので,ちょっと立ち寄ったくらいで通過していくのかもしれない。空港西の休耕田くらいしかないのが現状なので。しかし,細々ながらも諦めずに毎年同じようにフィールドに通えば,きっといいこともあるだろう。
【写真】
  
■鳥の海と泉ヶ岳/葦原のソリハシシギ2羽/オオソリハシシギ,トウネン,コチドリ1羽
  
■ランディングするトウネンの群れ/トウネン幼羽
  
■葦原前で採餌するオオソリハシシギ幼羽/トウネン,オオソリ,アオアシ,オグロ,エリマキの5種の飛翔。混群での飛翔はシギチウォッチング・撮影の醍醐味。/トウネンの飛翔
  
■アオアシシギとエリマキシギのランディング/オオソリハシシギとオグロシギの飛翔/カワウとマガモ
  
■稚魚/カワウとカモメ類/オオソリハシシギ
  
■オオソリハシシギとオグロシギ/エリマキシギ幼羽♂?/ミサゴ
  
■オオソリハシシギ幼羽とオグロシギ幼羽。今はそんなに両種を間違えることはないが,大学時代に蒲生に行き始めた頃は,区別に流紋のオオソリ,碁盤目のオグロと覚えていたものだった。近くで見ていても嘴のそり方とかはあまり印象的でなく似たように見えてしまう。しかし,オグロシギだけの群れでは嘴がほぼ真っ直ぐなので,まず間違えることはない。集団での行動の仕方もオオソリとは違う。


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