「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

平成の衣更え クールビズ

2006-06-02 06:05:19 | Weblog
クールビズも定着したかにみえる。小泉総理はさすが政治家。基地問題で
迷惑をかけている沖縄に恩返しのつもりなのだろう。知事からプレゼント
されたビズでTV画面に登場、沖縄のPRにこれ勤めた。結構なことである。
コメンテーターの話だと、今年のビズは傾向としてよりカラフルになった
という。かって”どぶねずみ”と酷評された日本人の色彩感覚も小泉改革で
"改革”されたのかもしれない。

戦争中、ときの政府の号令で国民服を強制された。色は国防色(カーキ色)
わずかな選択肢は襟の形で,「甲」は詰襟「乙」はネクタイが着用できる
襟だったが、圧倒的に「乙」に人気があったようだ。戦時下とはいえタイ
で多少おしゃれをしたいという男心があったのだろう。もっとも、そのころ
若い男性は、ほとんど軍服を着て戦地へ赴いていたが。


高温多湿の日本の夏、平安の昔から衣更えという風習がわが国にはあった。
明治、大正、昭和のはじめまでは夏の衣更えの日、6月1日には学生から
警官、鉄道員などの制服がいっせいに変った。それがある種の季節感に
なっていて、それを知る世代には郷愁を呼ぶ。平成の衣更えはクールビズ
である。政府の音頭どりで始まったとはいえ、国民服になっては困るが。