「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

W杯 神風は吹かなかったが-。

2006-06-12 06:01:21 | Weblog
イランのアフマデイネジャロ首相がW杯サッカーを前に自国選手を
激励した。「アッラーのご加護で勝利する。勝てば応援に駆けつけ
る」-。核問題で世界から孤立しているイランの指導者がくれば、
政治的にいろいろとうるさい。ドイツではそれを危惧したが、幸か
不幸かイランは善戦むなしくメキシコに敗退した。

戦時中小学生だった僕らは、戦争は最後には神風が吹き勝利するー
と真剣に信じていた。あの蒙古襲来のときの神風である。

イランの人たちが敗退をどう思っているか知らない。しかし改めて
スポーツの効能を知った。国と国との争いは人類の業のようなもの
だ。これを抑止しているのがスポーツである。世界中がいまW杯で
沸立っている。しかし、スポーツの世界に政治を持ち込んではいけない。
けっして神風なんて吹かない。興奮したサポーターがどんなに騒ごうと
原爆投下というような事態にはならない。