「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

日銀総裁のお人柄

2006-06-19 05:33:28 | Weblog
先日の国会答弁で与謝野・金融経済政策担当大臣が福井日銀総裁を
かばって「総裁は人柄がよい」と問題の本質とはかけ離れた発言を
していた。昨日のテレビ番組でも経済通を認ずる元閣僚が同じ人柄
論を言っていた。

共同通信の調査だと49.2%が福井氏は総裁を辞めるべきだという意見
である。それは多分、彼が日銀総裁就任時に村上ファンドを始末しな
かった軽率さを責めているものだと思う。国の金融政策の舵取り役
としては、日銀の内規がどうあろうとも”問題あり"である。

福井氏の人柄がいくら好くとも、彼の軽率さは国民感情が許さない。
軽率さというより、カネ儲けだけが先行する政治への反発である。
舵取り役までカネ儲け主義に走っていたのかーという落胆である。
人柄論であまり福井氏をかばうと、ゲスは「さてはお前もかー」と
かんぐりたくなる。


問題は福井氏の過去の軽率さを弁護するのではない。経済大国に
ふさわしい政策の推進である。よろしくお願いします。
民主党の渡部国会対策委員長流に言えば、福井総裁は村上某を
見る目がなかったのである。人柄ではなく人が好かったのかも。