「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

日銀総裁と一万田”法皇”

2006-06-25 06:16:26 | Weblog
福井日銀総裁の罷免決議を野党四党が休会中の国会に出すという。大方の
世論も”福井さん、辞めてください”と大合唱している。にもかかわらず、
福井総裁は妙な弁解ばかりして辞任の気配がない。

国民は一部あなた方特権階級の”マネイ”遊びにうんざりしている。これ
以上、国の貴重な時間をあなた方(あえていわせて頂く)のために空費さ
れるのはコリゴリなのだ。あなた方の”マネイ”遊びがなんらかでも国の
役にたち、国民に還元されているのなら別だがー。


第18代日銀総裁、一万田尚登氏は歴代の総裁中、在任期間が8年7月と
ずば抜けて長い。戦後の難しい時期を占領軍と渡りあってまで確固たる
金融政策を貫いた。その一貫した姿勢について当時のマスコミは、かれに
”法皇”という異名を献じた。日銀総裁辞任後も彼は鳩山、岸両内閣で
大蔵大臣を勤めている。

第29代総裁は、どうだろうかー。”ファンド購入は私利私欲ではない”
と弁解している。”将来性のある若い人へのはなむけ”といっているが、
我々には理解できない。第18代総裁は国際基督教大学(ICU)の設立に
私財を投じている。彼はキリスト教徒ではないし、公職を辞してからの
話である。