「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

プロ・アマ対抗野球の面白さ

2006-11-05 06:03:53 | Weblog
きのう東京のローカルTV局でヤクルト対東京六大学選抜チームとの試合を放
送した。神宮外苑創建80年を記念して行われたものだが大変面白かった。
プロとアマとの野球は双方の仲たがいからこれまでなかった。僕も見るのは
初めて。アマの力がどれだけプロに通じるのかが一番の興味だったが、結果
はヤクルトが3対2でせり勝った。

六大学選抜の予想外の健闘に試合も面白かったが、TV放送の広岡達郎・元
ヤクルト監督の解説者起用も好かった。広岡氏の長年の体験による辛口の技
術批評、野球精神論は古いようで反って新しく感じた。昔はエラーした選手に
対し試合後2時間正座させて反省させた。これは”いじめ”ではない、という広
岡論には同世代の僕はわからないでもないがー。

ゲストとして出演した東大野球部OBの西村さんは、戦後復活第一回リーグ戦
(昭和21年春)で東大が二位になった時の二塁手だが、当時野球道具が不
足していた時代にリーグ戦が復活できたのは早稲田大学の野球関係者が大
隈球場近くの防空壕にボール300ダースを保存していたからだという話は初
めて聞いた話だ。

神宮球場は2万人を越す観衆で一杯だった。応援のチアー・ガールも各大学か
ら選抜された女子学生だそうだが、ふだん”陳腐な”ただ、うるさいだけの応援
風景にうんざりしている僕には新鮮で楽しかった。他のチームでスターだった選
手を引っこ抜き一見優勝しそうなチームを編成してもファンはついてゆかない。
視聴率がさがるのも解る。