きのう東京では木枯し一番が吹いた。いつのまにか路上に散っていた枯
葉が音を立てて舞っていた。つい先日まで暑い日が続いていたのに季節
は着実に冬に向かっていた。
夕刻、近所の日蓮宗のお寺のお会式を見に行った。日蓮宗のお会式は大
本山、池上本門寺は宗祖日蓮の命日にあたる10月12日に行われるが,
末寺はひと月遅れの慣習らしい。
駅前通りは一時交通ストップ。纏を先頭に善男善女が団扇(うちわ)太鼓
と鉦を鳴らし、その後を万灯が続く。灯りが夜空に映えて美しい。寺の境
内には樹齢数百年の銀杏の木が立っている。このまわりを纏をもった信徒
が踊る。
東京の城南育ちの僕にとってお会式はなじみのある行事だ。子供のとき玩
具の団扇太鼓を叩きながら”ここは池上本門寺、一貫三百どうでもよい”
と遊んだものだ。”一貫三百”とは江戸時代の人夫の日当のこと、本門寺
のお会式に参加できれば、日当なんてどうでもよいという意味だそうだが
子供のときには知るよしもない。
いつのまにか古老の年齢になってしまったが、むかしお会式のころはもっと
寒かった気がする。遠い記憶の中では大人たちはコートに襟巻き姿だった。
きのう東京は木枯し一番が吹き、気温は下がったがコートを着るほどではな
かった。やはり地球の温暖化は進んでいるのだろうかー。
葉が音を立てて舞っていた。つい先日まで暑い日が続いていたのに季節
は着実に冬に向かっていた。
夕刻、近所の日蓮宗のお寺のお会式を見に行った。日蓮宗のお会式は大
本山、池上本門寺は宗祖日蓮の命日にあたる10月12日に行われるが,
末寺はひと月遅れの慣習らしい。
駅前通りは一時交通ストップ。纏を先頭に善男善女が団扇(うちわ)太鼓
と鉦を鳴らし、その後を万灯が続く。灯りが夜空に映えて美しい。寺の境
内には樹齢数百年の銀杏の木が立っている。このまわりを纏をもった信徒
が踊る。
東京の城南育ちの僕にとってお会式はなじみのある行事だ。子供のとき玩
具の団扇太鼓を叩きながら”ここは池上本門寺、一貫三百どうでもよい”
と遊んだものだ。”一貫三百”とは江戸時代の人夫の日当のこと、本門寺
のお会式に参加できれば、日当なんてどうでもよいという意味だそうだが
子供のときには知るよしもない。
いつのまにか古老の年齢になってしまったが、むかしお会式のころはもっと
寒かった気がする。遠い記憶の中では大人たちはコートに襟巻き姿だった。
きのう東京は木枯し一番が吹き、気温は下がったがコートを着るほどではな
かった。やはり地球の温暖化は進んでいるのだろうかー。