「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”子供じみた”警官犯罪防止策

2006-11-18 06:17:46 | Weblog
英語で”childlish"という言葉がある。”子供じみた”とか幼稚なとか
いう意味である。漆間警察庁長官の警官犯罪防止対策は、この言
葉にぴったりである。日本の警察官はいつから、こんな幼稚な存在に
なったのか?

漆間長官は警官の犯罪再発防止には家庭訪問などして”キメ細かい”
生活指導が必要だという。小学生や中学生が対象ではない。警棒を
腰にさげたお巡りさんに対してである。

最近までわが国では、警察官による犯罪など稀有だった。戦前は特
高など悪名高い思想警察もあったが、戦後は市民の公僕として威厳
を持ちながらも親しまれてきた。僕らが子供のときは悪戯をすると母親
から”お巡りさんを呼ぶよ”といわれたものだが、今の子供には効き目
がない。

警察官の犯罪が多いのは、警察全体のタガのゆるみである。警察官
の自覚の問題だと思う。例えば都内の警察署の前には私服の警官が
所在なさそうに立っているが、警備が目的なら制服で立つべきである。
交番はいつ行っても”巡回中”の札が置いてある。交番は住民との接点
だったが、それがなくなったため、犯罪が起きても積極的な協力も得ら
れなくなったという。

真偽はしらないが、昔は警察官採用に当たって身元調査があったと聞く。
民間会社でも金融関係では今でもきちんとした保証人を必要としている。
警察官でも当然なんらかの措置をとっているものと思うが、それでも家庭
訪問が必要なのだろうかー。