「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「紅葉マーク」をつけよう

2006-11-10 05:46:28 | Weblog
京葉道路で85歳の老人が軽自動車を運転して5㌔も逆送、ダンプかーに
正面衝突、死亡した。家族によれば、老人は認知症だったという。不幸中
の幸いダンプカーの運転手は無事だったというが恐い話だ。高齢者社会が
生んだ悲劇である。

僕ら老人は残念ながら身体機能は確実に落ちている。先日僕も自転車で信
号を渡ろうとしたさい、後ろからきた猛スピードの自転車の風圧にあおられて
横転してしまった。とっさのバランスが取れないのである。免許がないので分
からないが、多分車の運転も同じだと思う。

道交法によれば、70歳以上の高齢ドライバーは「紅葉マーク」着用の義務が
ある。しかし街中で「紅葉マーク」をつけた車をあまり見かけない。”努力義務”
だから着用しなくても罰せられないからだという。反対に一般の運転者が「紅
葉マーク」の車の前に直前割り込んだり、危険な幅寄せをすると罰せられる。
高齢ドライバー保護のための有難い法である。

ところが、高齢ドライバーの「紅葉マーク」着用率は非常に低い。老人心理から
”オレはまだ若いんだ”という気持ちが働き、つけないのだと思う。電車の中で
席を譲られても、かたくなに固持するあの心理である。しかし高齢は争えない。
加齢とともに心身が弱るのは当たり前である。社会に迷惑をかけないためにも
「紅葉マーク」を着用しよう。