「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        後期高齢者医療制度の廃止はいつになるの?

2012-01-27 07:53:03 | Weblog
昨日の国会の野田総理の施政演説に対する質問に立った自民党の細田博之議員が民主党のマニフェスト破りの一つ、後期高齢者医療制度の廃止問題がどうなっているのか珍しく取り上げてくれた。何度も同じことを書いて恐縮だが、2009年の総選挙の前、当時の鳩山由紀夫・民主党幹事長や幹部のお歴々が東京の”おばあちゃんの原宿”に乗り出して「後期高齢者医療制度は”現代版おばすて山”だ。政権をとったらすぐ廃止する」と大声を上げていた。

答弁に立った野田総理は、形通り後期高齢者医療制度に代わる代案が厚生労働省の何とか委員会でまとまり今期通常国会に提出されると答弁した。僕も後期高齢者の一人として多少この問題に関心を持っているが、たしかこの代案は、国と地方自治体の間の資金の配分をめぐって依然解決されていないと聞いている。時間的にみて今通常国会で成立をみなければ、2013年からの実施は出来ない。

昨日の夕方40年来の友人から電話があり2月5日、久しぶりに飲まないかと誘いがあった。僕はまだ寒いしもう少し温かくなってからにしようと断ろうとしたら、それを見据えたかのように”春になってからではダメだ”と元ラガー氏は強引だ。暮れから新年にかけて旧友の訃報があいついでいる。そんな気持ちもあって元ラガー氏と飲むことにした。

後期高齢者の廃止を民主党が言い出してからすでに3年になる。かりにこれに代わる代案が今国会で通過してもまだ2年先である。80歳だった老人は85歳になる。しかも僕が理解している限り、鳩山元幹事長が獅子吼したような老人にとってバラ色のものではない。野田総理の国会答弁を聞いて僕は同情した。過去二人の総理の失政の”尻拭い”と”開きなおり”にすぎない。総理の気持ちは解るが、ここは政局より大局、解散総選挙よりない。