「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

医師の偏在とかかりつけの医者

2018-02-20 06:18:19 | 2012・1・1
昨日、毎月1回、近所のかかりつけの病院へ出かけた。高血糖、高血圧のチェックだが、採血して問診を受けるだけで2時間もかかる。しかし、有り難いのは家から歩いて800歩の近くにあることだ。杖突き老人だが、この距離では雨の日でも付き添がなくても行ける。このほか、僕は現在、5年前手術した膀胱ガンと左膝人工関節、それに2年前の大腸ガンの事後検査でそれぞれ年に4回ほど国立病院で受けているが、この国立病院もバスで10分で通院できる。本当に病院には恵まれていると感謝している。

70年来の竹馬の友は、20年来心臓病の治療検査のため、都内の有名病院に電車を乗り継いで通院していたが、最近電話で話したところ病院を変えようと思っているという。加齢と共に足腰が弱ってきたことと、風邪などちょっとした病気の対応に困るからだという。それに友人が住んでいる地域の医院、クリニックの中核の大学病院は地元では評判が悪く、入院の場合はその病院へ運ばれる可能性があるからだという。

新聞に全国的なの医師の偏在を是正するため、政府は今国会に医師法改正案を出し、医師の少ない県の解消に努めるという。医師の数は人口10万人当たり平均223.8人だが、最も多い京都府の307.9人に対し、一番少ない埼玉県は152.8人と半分以下だ。僕が住む東京は京都についで304.5人と多く恵まれている。それでも、予約制の国立病院の通院は半日仕事である。たまたま僕が通う医院は内外科を備えた地域の中核病院であることもあるが待ち時間が2時間もある。医師の偏在は全国的だけでなく、地域性もあるみたいだ。厚労省は実態に合った対策をしてもらいたい。大型病院が大都市に偏在しているようにみえる。