「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

北朝鮮の大和堆不法漁業 断固として取り締まれ

2019-10-09 04:54:28 | 2012・1・1
秋田県の男鹿半島西400キロ沖のわが国のEEZ(排他的経済水域)内の大和堆で違法漁業中の北朝鮮の鋼型漁船と水産庁の取調船が衝突、沈没した。大和堆はスルメイカなどの好漁場で、ここ数年、北朝鮮から大挙して漁船が押し寄せ、日本漁船の漁具を破損したり、一部は沿岸に漂着したり問題になっていた。

この事件から僕は、わが国のスルメイカの漁獲が急減していることを想起した。水産庁の調査では、20年前に比べて漁獲量は四分の一だそうで、特に今年になっての減りかたがひどい。10万トンを切るようになり、イカの町として知られる函館では“イカ祭り”なのに朝イカの販売が中止になった。山口県萩市でも同じようなイベントがイカ不足から中止になったという。

このような全国的なイカ不足の原因は特定できないが、大和堆などの外国船の違法操業も原因しているのではないだろうか。水産庁や海上保安庁など関係機関はそれなりに日常業務はやっているが、何か問題点があるのではないだろうか。例えば、今回も乗組員を救助したのは良いが、そのまま取調べもしないのには疑点が残る。公海上とはいえ、EEZ内での出来事だ。イカ不足は大げさに言えば食の安保に関する問題である。断固とした取締りを望みたい。EEZは李承晩ラインとは違う。国際的な排他的な海域である。