「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

東京五輪 マラソン札幌 ウラ推理

2019-10-18 06:45:31 | 2012・1・1
開催まであと300日を切ったというのに、IOC(国際オリンピック委員会)から、突然、東京五輪のマラソン、競歩の開催を札幌にしたらと提案があった。事前に組織委委員会(森喜朗会長)や開催地の小池百合子知事には通告はなく、降ってわいてきたような話というが、果たしてそうだろうか。

東京五輪の開催地については、小池百合子氏が知事に就任以来、組織委員会との間に確執があり、”震災復興五輪”を唱える知事が、カヌー競技などの開催地を宮城県登米市で開催を提案したが、組織委の反対で実現しなかった。その裏には政治的なものがあったようだ。以後、これに反発した知事は、小池色をより前面にだし、都会選挙で大勝するなど小池ブ―ムを作り出した。これに対して自民党都連をはじめ反対勢力が多い。

マラソンなどの札幌開催代案は、前もって小池知事や組織委にはなく、IOCが先月のカタール.ドーハでの世界選手権で猛暑の中でのマラソン競技で途中棄権者が4割も出た経験に基づき急遽提案されたように言われている、しかし、IOCといえども開催国の組織委や開催都市に事前の断りもなく提案するのは不自然だ。何か秘密裏に日本の組織委から札幌代案があったのではないだろうか。

選手の健康面を考えれば、猛暑の中での東京開催よりは札幌開催がよい。今年の気温を見ても男子マラソン開催予定の8月7日前後の気温は東京が35.8℃.35.6℃、34..4℃に対して札幌は30℃4,25℃3、22.4℃と10℃近く低い。しかし、東京は日本の首都であり、その中心を駆け巡るマラソンは東京五輪の華であり、象徴でもある。それだけに、東京にとっては損失だ。

開催まで10か月を切り、関係者も大変だが、喜びひとえなのは北海道出身の冬季五輪メダリスト(スピードスケート銅)の橋本聖子五輪担当相であろう。橋本大臣と森喜朗組織委会長との関係は知らない。しかし、三代続く江戸っ子の僕でも札幌マラソンに賛成だ。