台風19号が東日本を中心に大きな被害をもたらしてから2週間近くなるが、首都圏のNHK総合テレビは依然被害地の生活情報をスポットで流している。内容は災害ゴミや土砂の収集、入浴施設の案内、ボランテイアの募集など、いずれも被害地住民にとって必要なものだ。
不思議なのは、こいった情報が新聞に載っていないことだ。テレビ.スポットで瞬間的に流しても、老人には電話番号など必要な情報がメモできない。詳しくはホームページをといってもPCやスマホを操作できない。頼れるのは新聞だけなのだが。
先日秋の新聞週間が終わったが、今年の提言の一つは”新聞を開いて世界を知る”だったそうだが、最近、わが家で購読している新聞だけなのだろうか、自分の住んでいる地域のニュースが少なくなってきたような気がする。今朝の新聞で、東京で断水地域がなくなったと報道していたが、読者が知りたいのは、断水地域の給水場所や入浴場所である。
速報性では、ほかのメデイアに負けるが、記録性など新聞の持つ特性がある。天下国家を論じるのもよいが被災地の生活情報はより重要である。