「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

購読紙では報道がない ジャカルタ.モナス(独立記念塔)前広場の爆発

2019-12-04 06:11:38 | 2012・1・1
インドネシアの首都ジャカルタの中心部にあるモナス(独立記念塔)前の広場で3日朝発煙筒の爆発があり、ジョギング中の兵士二人が怪我をした。わが家で購読している新聞には一行も報道がない。ネットで現地の邦字紙「じゃかるた新聞」をみたら、まだこの爆発の報道はないが、前日この広場を埋め尽くしたイスラム保守派の集会の写真が載っていた。集会はイスラム保守派が,コーランを侮辱したとして、前ジャカルタ州知事糾弾する集会である。爆発と集会とが関係あるかどうか不明だが、平日だというのに1万人が集まるとは日本では考えられない。

モナス前広場というと僕には想い出深い。半世紀以上前になるが、新聞社の特派員としてジャカルタに駐在していたが、スカルノ(初代大統領)”追い落とし”のデモと集会が毎日のように行われていて、僕も連日、取材のため集会場所の一つモナス前広場へ出かけたものだ。デモの主体の学生たちがトラックの荷台に乘ったり、まだ乗り入れが許されていたベチャ(三輪自転車)に乗って集まってきた。

「ジャカルタ新聞」の写真を見て感じたのは広場の緑が濃くなってきたこと。半世紀前と違ってトラックもベチャも望見できないことだ。多分、集会へ集まってきた人たちの多くはは今年開通したMRT(都市高速鉄道)に乗ってモナス駅から集まってきたに違いない。半世紀の歳月で広場の景観は変わったが、インドネシア人の政治好きは変わらない。