「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「心のバリア.フリー法」というが

2019-12-30 05:53:48 | 2012・1・1
政府が高齢者や障害者の自立を支援するため、来年の五輪パラリンクを前に「バリア.フリー法の一部改正を検討しているという記事が産経新聞(12月29日付首都圏版1面)に載っていた。その中で”心のバリアフリ”と僕には聞きなれない言葉が出てきた。記事を読んでもよくわからないが、「バリアフリー法」には、公共交通機関の階段段差を対象にした「交通バリアフリー」と不特定多数の人が利用する病院、デパートなど対象にした「ハートバリア.フリー」の二つがあって、”心のバリアフリー”はハート(heart)の訳のようである。

”心のバリアフリー”と訳すと身障者(4級)要介護2の年寄りには意味がよく分からない。産経の記者もよく理解していないのではないか。電車やバスの中で若い人が恥ずかしさから高齢者に席を譲らない、その気持ちの改革、ソフト面からの改革とも受け取られる。一方、高齢者や身障者の身体の不自由を体感して貰う用具を配置するという。悪いとは言わないが、どうも机上の作文のように思えてならない。

靖国神社は五輪パラリンピックの外国人観光客と関係ないのかもしれないが、神社にも寄りの九段下駅出入り口にはエレベーターはないし、下りのエスカレーターもない。都心部では足元の階段段差は整備されてきたが、年寄りが頼りとする手すりとなると不便だ。年寄り、身障者の目で点検したらどうか。