「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

後期高齢者医療保険の窓口負担2割枠新設 介護保険は先送り

2019-12-17 06:26:50 | 2012・1・1
75歳以上の後期高齢者医療保険のうち一定の所得のある対象者に対して新しく窓口負担に2割枠を設ける案が「全世代型社会保険検討会議」(座長安倍晋三総理)で検討中だという。後期高齢者医療保険は現在1割が原則で一部の高所得者が3割だが、さらに細分化して2割枠を設けようというものだ。

個人的なことで恐縮だが、数年前前僕は3割負担であった。窓口負担の割合は住民税によって決められるようで、年金以外所得がないのに家屋土地が自分の所有のため”お金持ち”とみなされていた。6年前の2013年は僕にとって最大の厄年で、ガンと人工関節置換手術で2回も入院しているが、この年が3割負担であった。医療費がズシリと重かった。幸い3年目から1割に戻ったが1割と3割では随分と違う。

介護保険も原則1割だが、僕は2割負担である。同じ社会保障保険でも判定が違うのである。厚労省の諮問機関(社会審議会)では、大半が1割負担のこの枠を2割に拡大しようと検討していたが、今朝の新聞によると先送りになったようである。

団塊の世代が75歳の後期高齢者入りする2025年に向けて高齢者の医療介護制度の改正について色々検討されているが、保険の原則に立って、公正を期してもらいたい。世界でも冠たる制度を持続可能にするため、多少の”お金持ち”の犠牲は仕方がないが